大井恒行の日日彼是

-BLOG俳句新空間-Annex

2020年11月10日火曜日

鴇田智哉「二歳から凩のこゑ聞えたり」(『エレメンツ』)・・・

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  鴇田智哉第3集『エレメンツ』(素粒社)、著者「あとがき」には、現俳句界へのアンチテーゼ、いや俳句形式に対する問いがある。また、帯の惹句には、 『ガイコツ書店員 本田さん』『ほしとんで』作者、/本田さん推薦! 粒々であり、波であり、そんな句が/澄ましていきいき並ぶので、なんだか...
2020年11月9日月曜日

石井英彦「もういゝカァいのちのことカァ寒鴉」(『炎』)・・・

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  石井英彦句文集『炎』(文學の森)、懇切、情の溢れる序は対馬康子「純粋なる愛- 炎」、その冒頭に、   この句文集は、戦後における結核患者の俳句活動に対する貴重な資料です。と同時に、予科練、神風特攻隊を志した軍国少年が、結核という死病を乗り越えてゆく過程に出会った、社会性俳句す...
2020年11月8日日曜日

五味真穂「水琴窟地の中にある大枯野」(『湛ふるもの』)・・・

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 五味真穂第一句集『湛ふるもの』(朔出版)、懇切な序は、宮坂静生。著者「あとがき」に、集名について記してある。    句集名『湛ふるもの』は、宮坂静生主宰の示して下さった幾つかの中から選びました。原句は「枯山の湛ふるものを身の内に」であり、あらゆるものを包み込み、時に飲み込む大き...
2020年11月7日土曜日

尾崎放哉「淋しいからだから爪がのび出す」(『常住此説法ー〔無〕に抗する 2』より)・・・

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  森山光章『常住此説法ー〔無〕に抗する 2』(不虚舎)、「後記」には、   表題は、『妙法蓮華経・如来壽量品』から取った。〔書物〕は、わたしの〔墓〕である。 雪崩 (なだれ) いく、わたしの〔終わり〕。だが、わたしは、〔終わり〕という〔仮諦 (けたい) 〕へ出立する (・・・・...
2020年11月6日金曜日

榎本好宏「虚子に見え吾にかよはぬ龍の玉」(『季語別・榎本好宏全句集』)・・・

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   『季語別 榎本好宏全句集』(航出版)、その「あとがき」には、  季語の分類などでなく、季語それぞれが持つ物語の面白さに気付きはじめたのは二十年ほど前だったろうか。そんな折、平凡社が雑誌「別冊・太陽」で、「日本を楽しむ暮らしの歳時記」(全四巻)を編んだ。幸いこの企画に私も加え...
2020年11月5日木曜日

山川蟬夫「この夢如何に青き啞蟬と日本海」(「らん」第91号より)・・

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  「らん」91号(らんの会)、皆川燈の健筆ぶりは、「らん」の今号を縦横無人だ。まず、目に止めたのは「高柳重信小論ー〈蕗子〉とは誰だったのか。」。アトランダムになるが、以下に引用する。  (前略) 重信の目指した「俳句」の創出は、定型の再生であるとともに自らの再生でなければならか...
2020年11月4日水曜日

梶真久「船の木と名付けられては伐られけり」(『Picnic』No.1)・・・

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   『Picnic』No.1(TAR^O冠者)、左ページ開けの横組みの句集である。俳句は1行縦書きという人には違和があるかも知れない。まあ、しかし、最近の若い人は、句を書き留めるのに横書きの人も多いようだから、読む際にもさして苦にならないのだろう。不思議だが、句の縦書きに読みな...
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