大井恒行の日日彼是
-BLOG俳句新空間-Annex
2021年2月8日月曜日
伊藤眠「もう背伸びせぬてふ小声いわし雲」(「雲」第76巻)・・・
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「雲」第76巻(編集・発行人 伊藤眠)、作品中心の俳誌であるが、今号のエッセイには、中岡昌太「風天の寅さんこと/渥美清は俳人だった」。中に、 乱歩読む窓のガラスに蝸牛 風天 赤とんぼじっとしたまま明日はどうする の句がある。先般の「...
2021年2月7日日曜日
らふ亜沙弥「初雪や袋綴じなるダンディズム」(『世界一の妻』)・・・
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らふ亜沙弥『世界一の妻』(創風社出版)、帯文は坪内稔典、それには、 らふさんは紫夫人。衣装も持ち物も車も紫づくめ、唇も爪もだ。しかもこの紫夫人、フットワークがととても軽い。ランチの時間に京都に現れ、夕方にはもう横浜を歩いている。〈柿喰えばウエストあたりが性感帯〉〈禁欲のピン...
2021年2月6日土曜日
樋口由紀子「ひとことでいうとジャングルジムの上」(「晴」第4号)・・・
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「晴」第4号(編集発行人・樋口由紀子)、巻頭のエッセイは関悦史「にぎやかな虚無ー『晴』第3号を読む」、主要には、月波与生「 目玉 おやじ解体されクーデーターらし 」、広瀬ちえみ「 絶景を見に行く殴り倒しつつ 」、樋口由紀子「 おじさんがいたからおじいさんをけす 」評に費やさ...
2021年2月5日金曜日
桂樟蹊子「放射路の末は消えつゝたゞ夏野」(『満州俳句 須臾の光芒』より)・・・
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西田もとつぐ『満州俳句 須臾の光芒』(リトルズ)、序は川名大「満州俳句史研究の最先端」、その中に、 (前略) 昭和十年代に新京の満州国政府興農部に勤務し、俳誌「韃靼」(ハルピン)の連作欄の選者だった桂樟蹊子氏との出会いがあった。桂樟蹊子氏からの励まし、教示、史料をてがかりに史...
2021年2月2日火曜日
杉浦圭祐「背の高き子が鬼となる春の宵」(『異地』)・・・
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杉浦圭祐第一句集『異地』(現代俳句協会)、装幀は、杉浦圭祐が熊野御燈祭の上り子仲間という中山銀士。愛情あふれる跋は宇多喜代子「二月六日の神火」。そのなかに、 (前略) 杉浦圭祐さんが生地「熊野」を「異地」と感じているのも、どこにもない実の熊野と、概念の熊野との折合いの狭間...
2021年2月1日月曜日
富澤赤黄男「目つむれば虚空を赤き馬おどる」(『戦争と俳句』より)・・・
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川名大『戦争と俳句』(創風社出版)、副題に『富澤赤黄男戦中俳句日記』・「『支那事変六千句』を読み解く」とある。帯の表側の惹句には、 落日をゆく落日をゆく真赤 (あか) い中隊 富澤赤黄男/ は、なぜ句集『天の狼』から漏れたのか。 捕虜を斬るキラリキラリと水光る 富澤赤黄...
2021年1月31日日曜日
箭内忍「凍空へ無人の波打ち際の音」(「となりあふ」創刊号・2021春号)・・・
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「となりあふ」創刊号(となりあふ発行所)、「『となりあふ』創刊に寄せて」は今井聖「只の道」。招待俳人の句は、 明るみに出て狼狽の蓮根 (はす) くびれ 中原道夫 三寒の思案四温の決意かな 神田松鯉 箭内忍「『となりあふ』創刊にあたって」の冒...
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