昨日、9月21日(日)、去る5月27日、多臓器不全ため87歳で逝去した「小宅容義お別れ会」が、品川のグランドプリンスホテル高輪で行われた。約100名の参列であった。
かつて「現代俳句」の編集長、現代俳句協会副会長を務めたたこともあり、来賓挨拶には前田弘、橋爪鶴麿、遠山陽子と続いた。
小宅容義(おやけ・やすよし)の本名は力(つとむ)、1926年東京府豊多摩郡(現・渋谷区)生まれ。大竹孤愁「かびれ」に師事した。後「玄火」、「雷魚」「西北も森」などの同人。
お別れ会で、俳号「容義」はあるとき占い師につけてもらったと、エピソードの紹介があった。
歌舞伎町で飯屋「ひょっとこ」を経営、その「ひょっとこ」で愚生は波多野爽波とはじめて会った。
多くの俳人が出入りし、晩年はお酒も楽しんで、カラオケは80曲くらい歌詞をみないでの持ち歌があったという。超結社句会をやるなど若い俳人の面倒をよくみた。句作は、みんなに読んでもらいたいと途中から現代仮名遣いに転じた。
お別れ会のあったこの日は、健在であれば小宅容義米寿88歳の誕生日だった。
遺稿句集は、先日版行された『尺寸(せきすん)』、生前の句集に『立木集』『半円』『火男』『西藍』『牙門』。
ぬくめられゐる合掌の中の冬 容義
冬の猫通りすがりに夕焼けたり
眼下に鷹鷹に眼下の日本海
みえぬとも指紋あまたや種袋
山は陽を障子は山を消しにけり
サルビア↑
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