酒巻英一郎と安井浩司↑
某日某夜、『安井浩司俳句評林全集』沖積舎刊行の労をねぎらって、酒巻英一郎(「「豈」事務局・「LOTUS」発行人)と安井浩司は卓を囲んだ。
ブログタイトルに掲出した句は、「ユニコーン」第1号(昭和43年5月・ユニコーングループ・編集発行人、門田誠一)からの句である。
安井浩司によれば、過ぎること50年近く前、現在も続く、上野のこの鰻屋で「ユニコーン」立ち上げの謀議が重ねられたという。高柳重信の磁場から、もう一つの磁場を創造そようとしたそのエネルギーの渦中、最後まで、微笑みを絶やすことのなかった折笠美秋だったが、ついに首を縦に振らず「ユニコーン」に加わらなかった、と安井浩司は語った。その折、そこにいたのは大岡頌司、聞き漏らしたが寺田澄史あたりだったのかも知れない。その中心の一人・加藤郁乎はその誌に句を発表することはなく詩編のみを発表した。4号で事実上分解、終刊してしまう。
因みに同人名簿には、以下20名の俳人が名を連ねている。
伊藤睦郎・馬場俊吉・徳弘順一・大岡頌司・大橋嶺夫・大原テルカズ・加藤郁乎・吉本忠之・竹内義聿・竹内恵美・八木三日女・安井浩司・前田希代志・松林尚志・前並素文・藤吉正孝・酒井弘司・島津亮・東川紀志男・門田誠一。
いまはすっかり消えてしまった幾人かの俳人がいる。
この日は、前々日から秋田県に降り続いた大雪が心配されたが、安井浩司は無事上京・・・。企画編集校正を担当した酒巻英一郎と版元・沖積舎を訪問。
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