2015年3月29日日曜日

岩波光大「徒に春分の芽を炒めたる」(「豈」句会)・・・



昨日は、隔月ながら第123回「豈」東京句会だった。
桜は三分咲き?くらいだったか。句会はほんの少し早めに切り上げていただいて、福田葉子・堺谷真人・山本敏倖さんと現代俳句協会総会懇親会に参加した。
会場の東天紅は新築なった建物で、眼前の不忍池の夜桜が一望できる変貌ぶりに驚いた。
二次会を少しの間、居酒屋へでもと「豈」の堺谷真人、恩田侑布子、高橋比呂子、橋本直、加えて、高野ムツオ、高岡修、武馬久仁裕、堀口みゆきさんらと12,3人でウロウロ、この人数では、あいにく上野界隈は花見客の流れであろうか、どこも満杯。探しあぐねて、高野ムツオ氏は泊まらず、仙台に帰るので、今夜は解散しましょうということにあいなった。愚生は、武馬、高橋両氏と近くの喫茶店に入ってお茶を飲んだ。

以下に「豈」句会の一人一句を挙げておこう。

    徒に春分の芽を炒めたる            岩波光大
    初音より次の音までのとのぐもり        鈴木純一
    大輪の画集とうとう落椿             小湊こぎく
    吹かれゆく男の余白雲珠桜(うずざくら)    早瀬恵子
    さらさらとむつききさらぎ過ぎて窓       佐藤榮市
    廃炉の中で増殖している朧           羽村美和子
    白昼を辞し暗渠へと花筏            堺谷真人
    鉄線化むらさき淡く長岡忌           福田葉子
    香水の輪郭脚色されている          山本敏倖
    鳥族と蝶族のいてまんじ飛び         大井恒行 


     

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