2015年5月5日火曜日

柳敬助(中村屋サロン美術館)・・・



昨年、建て替えられてからの新j宿中村屋ビルに初めて行った。
愚生が、10年ほど前のことになろうか、かつて全労協全国一般三多摩地域支部の役員をしていた頃に担当した駒沢学園分会の残り最後の一名の方がめでたく停年を迎えられ、分会も解散され、食事会に招かれたのだ。
その食事会の行われた新宿中村屋ビル3階に、中村屋の創業者・相馬愛蔵、黒光夫妻が、若き画家たちに援助し、「中村屋サロン」と呼ばれていたことや、ビルを建てなおした折に、その歴史を伝えるために美術館が開設されるということは新聞で知っていたので、立ち寄ってみたいと思っていたのである。
というわけで、食事会もさることながら、時間を少しとって、その美術館を覗いてみようと楽しみにしていた。
開催されていたのは柳敬助展(入場料200円)だった。愚生は不安内でよく知らなかったのであるが、柳敬助は、1881年、現在の千葉県君津市生まれ。1901年東京美術学校の西洋画科に入学、熊谷守一、橋本邦助、和田三造などと入谷の一軒屋で共同生活をおくり、黒田清輝の白馬会にも所属したという。留学したのち42歳で夭折。以前住んでいたアトリエは中村彝に譲ったとあった。
家族や中村屋サロンに出入りした仲間など肖像画を多く描いたらしいが、それも関東大震災で40点近くを消失したとあった。



閑話休題!

もう一か所は五島美術館。こちらは春の優品展「和歌と絵画」展(4月4日~5月10日)。
源氏物語絵巻(国宝・五島美術館蔵)がメインであった。
「源氏物語」54帖のいくつかの場面を絵画にし、その絵に対応する物語本文を「詞書(ことばがき)」として図(絵)の前に配してあり、これを交互に繰り返しているものだ。54帖全体の約4分の1が現存しているらしい(巻数にすると約4巻)。詞書も絵も筆者不明。
復元された絵も置かれていた。


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