第三回攝津幸彦賞・副賞(能村登四郎色紙)を筑紫磐井(右)から中央・生駒大祐に↑
恒例になった白金高輪の「インドール」での第133回「豈」忘年句会は、第三回攝津幸彦賞受賞者の生駒大祐など若手を迎えての活気ある句会となった。遠方の方を含め感謝申し上げる。
記念すべき句会の最高点は新同人で静岡から参加された池谷洋美、ブログタイトルに挙げた句である。
夕刻5時時からの懇親会には、次号から「豈」へ参加する佐藤りえ、また、川柳の柳本々々、池田澄子、多仁竝改め安男亭翰村、桐生から新事務局の北川美美も駆け付けた。
以下は句会より一人一句を、
薄く切る生ハム冬が見えるくらゐ 内村恭子
潰す空缶より生温き疲れ 照井三余
荒れ暮らす
わが英に
散る美曾禮 酒巻英一郎
湯たんぽは鯨の夢に濡れにけり 渕上信子
指先の焔かすかに秋の暮 池谷洋美
枯れし楡の枝に未だ夜の絡みある 生駒大祐
天の狼 すえずの女 みな美し 筑紫磐井
戦前の枯野へ交信する芒 福田葉子
蝶堕ち鹿鳴き猪鍋(ししなべ)
喰(くら)
ふ トランプ 堀本 吟
冬天の雲は琳派の裔(すえ)
なるか 早瀬恵子
うさぎ追いたちまち終わる夢の国 七風姿
崖ッぷちの刑の途中をななかまど もてきまり
杜鵑草三人はいる模倣犯 羽村美和子
やがて日はあまねくかげる冬の旅 大井恒行
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