佐々木通武氏↑
今日は佐々木通武短編集『影絵の町ー大船少年記』(北冬書房)の出版記念会が日本キリスト教会館で行われた。ほぼ十年ぶりくらいに会う人もいて、さすがに年齢を重ねた分の老い皺が思われたが、それは愚生も同じように見えたにちがいない。
会は、冒頭の挨拶に、版元・北冬書房の高野慎三氏から始められた。
ブログタイトルに挙げた句は当日配布されたコピーに掲載されていた東徳門百合子(ひがしとくじょう・ゆりこ)「『影絵の町』ー大船少年記ーに寄せて」の21句のうちの一句である。つまり『影絵の町』19章を下敷きにしながら各章に句を献じたものである。上掲句は第4章「赤い闇」のものだ。
他にも、
6章 我が観世音 死を想ふ蛇口を落つる秋の水
12章 他人の家 山吹をもらふ昔の家訪ね
14章 終りの雪 先生の好きな子ばかり着ぶくれて
18章 真昼の決闘 決闘は僕らが矜持杉の花
などがあった。
反テロの囀り猛し国家っテロ 通武
冬木立他力を頼む自力かな
足病みし汝に声枯れて山の月
汝が母を母さんと呼び遅桜
曼陀羅や日本チャチャチャ梅雨の夢
陽を借りて陽を引き取りて秋霞
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