以下に一人一句を挙げておこう。兼題は裸足・焼酎・西日。
凪(なぎ)の街西日へ向かうバス焦げる 植松隆一郎
大西日壁に染み入る罵詈雑言 山田浩明
選手村群れるクレーンや大西日 石原友夫
畳部屋西日に祖父の古書が蒸す 春風亭昇吉
末期の水に焼酎二滴魂に翼(はね) たなべきよみ
崩れ落つ山肌に酷(むご)き西日かな 渡辺 保
指ひらき裸足うれしや寄せる波 武藤 幹
職退いてひねもす裸足の心地良さ 橋本 明
午後四時の焼酎氷のエッジたつ 石川耕治
汗と泥疲れと不安に西日刺す 前田勝己
三畳間西日にうだる早稲田裏 川島紘一
裸足とはアグネスラムと共にあり 石飛公也
ぺディキュアの素足競いし乙女らよ 中山よしこ
あんにゅいに素足はそこに置かれしか 大井恒行
☆欠席投句・・
なわとびの回競ふ子みな裸足 加藤智也
西日差す水面を揺らす漁師網 林 桂子
きらきらと埃踊らす西日かな 原島なほみ
上の写真は、7月16日の愚生のブログで法然院・谷崎潤一郎の墓、川田順に触れたものに、渡辺保(染々亭呆人)からいただいた写真↑。
次回は、8月16日(木)、兼題は天の川・衣被(きぬかつぎ)・蔦(つた)。
撮影・葛城綾呂 スッポン産卵中↑
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