1986年4月6日↑
六日、打合せ時間を間違へ、新誌準備会欠席。異の会、鳴戸奈菜『イブ』合評会。(上原)
テーマについて――現状に問題がないのではない。問題の分析、統合力がないから問題意識が希薄となるのだ。
三階の夜會 遅れても素把手(スノブ)である 阿部鬼九男
*『黄山房日乗』へ35年後の剽窃覃・・・
当時のこと、記憶では、亜の会があって、次は五十音順で、異の会があったようだ。「俳句研究」五十句競作の入選者が多くいたというが、愚生は、それらの事情には疎い。(上原)とあるのは、そこに高柳重信と中村苑子の自宅・「俳句評論」の発行所があったところである。
鳴戸奈菜はのちの一時期「豈」の同人で、現在は「らん」の発行人である。永田耕衣の晩年の弟子にして、『イブ』(1995年刊)は第一句集。
「素把手(スノブ)」は、スノッブ(snob)=浅薄な教養を気取る俗物に掛けていよう。マルクス主義者がこの言葉を使う場合は、プチブルジョアのことを指すらしい。
4月6日(火)・・・曇りのち晴
夜会結びもはやヨルガオに温暖化 大井恒行
撮影・鈴木純一「鬱金香迷いこんだら日が暮れた」↑
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