第5回口語俳句作品大賞(主催・口語俳句振興会、後援・文學の森)の発表が、「原点」NO.11(口語俳句振興会会報、2022・12・26)で行われている。作品大賞に重富蒼子「蹴飛ばした夢」、奨励賞に小林万年青「起点」、久光良一「月の輪郭」、瀬戸優理子「もやしのひげ」が受賞している。選考委員は、秋尾敏・田中陽・前田弘・谷口慎也・安西篤・長井寛・植田次男・金澤ひろあき・飯田史郎・萩山栄一・岸本マチ子・大井恒行の12名。以下に各賞の一人一句を挙げておこう。
隠し事があるから湖は輝いている 重富蒼子
虚構を綺麗に絞りだされたマヨネーズ 小林万年青
叱る人がもういないから自分で叱る 久光良一
だとしてもひとりを選ぶ実むらさき 瀬戸優理子
他に、入賞はならなかったが、愚生が二位に推した摂津華氏「にせもの」と五位に推した小枝恵美子「星の話」の各一句を以下に紹介しておこう。
ぞろぞろと諸手 万歳も降参も 摂津華氏
蝶ふたつ糸のからまる気配して 小枝恵美子
★閑話休題・・第5回口語俳句作品大賞顕彰/記念(誌上)俳句大会 作品募集案内・・
◆作品募集要領◆
・未発表作品 3句
・出句料 1000円(作品に同封、または郵便振替00870-8-11023 口語俳句協会(口座名にて)
・出句は用紙に、3句と住所・氏名・電話・所属誌があれば所属誌を記す。
・選者 大会選考委員と同じ
・投句先 422-8013 静岡市駿河区馬渕2-1-10-703 萩山栄一方
口語俳句振興会事務局 電話FAX 054-281-3388
・投句締切 2023年1月20日(金)
・誌上講演 「”世界”へ向かう俳句」 木村聡雄(日本大学教授)
「俳句に何が可能か」 大井恒行(「豈」同人)
・応募作品の内2句は誌上掲載されます。
・大会の模様は講演ほか「原点」NO,12に特集します。
主催 口語俳句振興会 / 後援 現代俳句協会
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