大井恒行の日日彼是

-BLOG俳句新空間-Annex

2014年12月31日水曜日

藤尾 州「天へ取り成す綿虫を掌に掬ひ」・・・

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 藤尾州、聞かない名だと思った。しかし、封筒の裏の署名には、一の宮市・・小川二三男とあったので、すぐに小川双々子縁の方だと思った。その小川双々子が逝ってからすでに八年が経つのだ。  もう随分昔になるが、坪内稔典、武馬久仁裕などと「現代俳句」のシンポジウムを名古屋で開催し...
2014年12月28日日曜日

山内将史「ブランコに影が来て乗り揺りにけり」・・・

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山内将史。この名を聞いてかつて永田耕衣「琴座」の同人だったことを知る人は今は少ないように思う。「琴座」も永田耕衣の死去により廃刊。たぶんその頃から、彼は「山猫郵便」を不定期で発行し続けている。掲出の句は、このほど[山猫郵便二百三十九号/二〇一四年十二月一日]のハガキのもの...
2014年12月26日金曜日

川本浩美「いつかどこかの避難所のさむき床のうへに天皇の手を握りてわれは」・・・

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題に挙げた歌は「月鞠(げっきゅう)」第15号の巻頭書評で辰巳泰子が取り上げていた歌の中の一首だ。 愚生は歌人・川本浩美を知らない。でも、辰巳泰子が川本浩美歌集『起伏と遠景』(青磁社)の書評のために引用した歌は、いずれも胸を打った。遺歌集らしい。阪神淡路大震災に遭遇した折...
2014年12月22日月曜日

『昭和俳句作品年表(戦前・戦中編)』・・・

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俳句にとってじつに貴重な書物が刊行された。『昭和俳句作品年表(戦前・戦中編)』(編集・発行現代俳句協会 発売・東京堂書店、2700円+税)である。俳句作品年表を作る案は、もとは現代俳句協会創立60周年記念事業として平成18年6月17日に立ち上がったという。雑誌の初出にあた...
2014年12月21日日曜日

六林男「水あれば飲み敵あれば射ち戦死せり」(「muyou・六曜」2014 no.37))・・・

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「六曜」は「鈴木六林男」の「六」とその主宰誌だった「花曜」の「曜」を組み合わせた誌名である。編集・発行人を六林男の弟子だった出口善子が務めている。 去る12月12日は六林男の忌日、没後十年にあたり、鈴木六林男の特集を組んでいる。10年を過ぎてなお、各同人の師への思いは深...
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2014年12月20日土曜日

大岡頌司「ともしびや/おびが驚く/おびのはば」(「未定」98)・・・

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第二次「未定」98号、表Ⅱの「一句鑑賞エッセイ」は田沼泰彦。その卓抜な俳句形式への識見を紹介したい。大岡頌司の三行の俳句に対して、次のように言う。実に見事な言い表しようである。   そもそも俳句形式の成立には、必然性という「(不在=存在)証明(アリバイ)」を必要とした...
2014年12月18日木曜日

出光美術館「仁清・乾山ー風雅のうつわ」等・・・・

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野々村仁清(ののむら・にんせい)、尾形乾山(おがた・けんざん)ともに江戸期の陶工。乾山は尾形光琳の弟で、画業は当然として、仁清に陶法を学んだという。京焼の上絵装飾を大成させたのが仁清ということになってるが、生没年ともに不詳。いわゆる仁清焼。 ともあれ愚生は全くの不安内...
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