昨日は、文學の森の各賞の贈賞式が新宿京王プラザホテルで行われた。愚生は第5回北斗賞の選考委員を橋本榮治と今井肖子と共に務めた。その受賞者は藤井あかり、師は石田郷子。今夏には受賞作150句に加えて、300句ほどの句集にして上梓されるという。同人誌「豈」の創刊された1980年生まれというから、つまりは「豈」と同じ時代を生きてきたことになる。そして今年、「豈」は生誕35年である。ともあれ、「俳句界」4月号に北斗賞受賞第一作が掲載されていたのでその中から、句を挙げておこう(ブログタイトルの句も同掲載)。
柿若葉大切になる前に捨つ あかり
水滴のやうなイヤホン冬の暮
疲れたる人に水鳥寄りやすき
そのほか、第14回山本健吉賞・後藤比奈夫、第16回山本健吉評論賞は、本賞ではなく奨励賞で国光六四三「平明と流行ー山田弘子の俳句」、第7回文學の森大賞は小倉英男『壺天』、準大賞に大串章『俳句ととももに 大串章講演集』、優良賞に橋爪鶴麿『祈りの木』、長嶺千晶『雁の雫』、福島せいぎ『遊戯』などのほか文學の森賞12名、特別賞に青柳志解樹『里山』、佐藤麻績『つばらつばら』などが受賞した。
久しぶりに、文學の森社長・姜琪東はじめ林編集長、社員の皆さんにも会った。また、山本健吉息女・山本安見子、寺山修司らの「牧羊神」の同人だった前川紅樓や評論賞選考委員の大輪靖宏・坂口昌弘、望月周、望月哲士、朝吹英和、「海程」創刊からの同人・関田誓炎、中村正幸など多くの方々にも会えて、その健在ぶりもありがたかった。
ハナニラ↑
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