2015年7月16日木曜日
川名大へ・証人が証言する・・・
「未定」第99号(未定発行所・2015年7月)に川名大「筑紫磐井の執筆モラルを糺す」が掲載されている。その中で、あまり、有難くないが、愚生との電話でのやりとりなどで、わざわざ「(以上証人大井氏)などと記されているので、頼みもしない証言台に勝手に引き出されてしまった(裁判でいえば証人尋問がある前に勝手に証言台に、本人の了承もなく立たされたようなもので、証言拒否の権利も行使できず)。
川名氏の都合による論理展開のなかで、部分的に引用されるので、少し補足をしておかなければ、川名氏本人にも失礼にあたると思い記すことにした(ほんとは、このような時間的な経緯のやり取りは不毛なので、本論においての実りある川名大×筑紫磐井論争にして、俳句にとって有益なものにしてもらいたい)。
川名氏が「私は二股をかけたわけではない」と述べられていることに対しては、「二股をかけられたわけではないと思う」。しかし、もし、それが事実であったとしても川名氏が「二股をかけて何が悪い!」と筑紫に言ってやれば済んでしまうことである。
先ず、同誌の愚生の部分の「イ」に「大井氏より掲載可能だが発行は大幅に遅れると言われ」は、もともと、「豈」は年2回の発行予定なので大幅に遅れる(世間からみると大幅に遅れているようにみえるかも知れないが)という言い方は愚生はしない。川名氏へは電話をもらった時に(日時はメモしていないので忘却)、「豈」への川名氏の筑紫反論を載せることについては即答で了解をしている(発行人筑紫の了解も得ず・・)。
後日、再度、川名氏から電話があり、「豈」はいつ頃出るのかと聞かれたので、「半年後くらいですかね」と答えたら「それでは、遅いので、他の載せてくれる雑誌を探してみる」と言われ、さらに愚生は、親切に「もし、どこにも掲載されないのであれば、少し時期が遅れますが、「豈」へはいつでもどうぞ・・」と申し上げたのである。さらに月日を経て、「豈」の編集人のとして、筑紫磐井の新著『戦後俳句の探求〈辞の詩学と詞の詩学〉』(ウエップ)が出版されるのに合わせて、用意していた特集はしないことになったので、川名氏にはすこし待っていただくことになるが、、反論の掲載は「豈」の次号送りになりますと伝えた際に、川名氏からは他の雑誌に掲載されることになったので(「ウエップ俳句意通信」の名は出されなかった)、と言われたのである。いずれにしても両人の俳句評論における評価の論争の埒外にあることなので、忘却されて、俳句の本論での実りある論争の展開にされた方が川名氏にも有益だろうと思うのである(これまでの立派な業績をお持ちなのだら・・)。
他人事ながら言い添えておけば「モラルを糺す」とされた川名反論には、わざわざ筑紫磐井の本名を記されているのは、じつに執筆モラルに反していることである。また、「中学生でも見抜ける論理のすり替え」などいう言い方も品性のよいものではなく、差別意識が根底にうかがわれてかえって川名氏にマイナスに働いているように思える。
ここからは愚生の推論だが、この度の「未定」に掲載された川名氏の論文も川名氏自身の方から「未定」に持ち込み、心優しい未定発行人・高原耕治が了承したものであろう。
また、先日、川名氏から「所蔵『色紙』の売却について」という案内(A4)を川名氏から頂き「左記の色紙の購入の方は川名大までお知らせください」(業界価格よりは安い価格になっています。価格は商談に応じます。)とあったので、宣伝をしておくと、揮毫された句はいちいち記す余裕はないが、富澤赤黄男(複製)、高柳重信、三橋敏雄(6枚)、志摩聡、大岡頌司、寺田澄史、坂戸淳夫、岩片仁次、阿部鬼九男のものである。値段は8000円~18000円。赤黄男の複製をのぞいて貴重な真筆であろう。もし、詳細、ご入り用希望の方は直接、川名大氏までお問い合わせ下さい。
オシロイバナ↑
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