本日と明日(26日)、愚生の勤めている府中グリーンプラザ5F展示ホール((京王府中駅すぐ)で「福島菊次郎追悼写真展」(主催・福島菊次郎写真パネル保存会・無料)が行われている。
午後の昼食後の巡回で展示ホールの前を通る時、見覚えのある人だな、と思ったら、誰あろう、愚生第二句集『風の銀漢』の跋文をいただいた福島泰樹だった。思わず声を掛け、久しぶりだと握手し、ハグした。写真展は夕刻5時の勤務が終わってゆっくり観た。
戦後民主主義の極みやマスメディアに飼い慣らされて国滅ぶべし 福島泰樹
府中グリーンプラザ入り口でポーズをとってくれた泰樹氏↑
そのパネルの中に、愚生が二十歳の頃に京都で出会って、先年亡くなった牧田吉明「ある挫折、牧田吉明の青春」というのもあった。また、郷里、山口県祝島の原発反対運動の写真にも興味を魅かれた。
福島菊次郎は国家からの年金支給を拒否し、島での自給自足の生活に入ったが、胃癌のために島での生活を断念した。
山口県下松市出身、94歳で亡くなる直前まで現役写真家としての生を全うした。かつて愚生が読んだのは『戦場からの報告』(社会評論社)の三里塚闘争を収めた写真集だったと思う。数年前に横浜の「日本新聞博物館」での展示を観た記憶もある。
展示の多くは「日本の戦後を考える」というテーマで括られ、原爆被災者、自衛隊、鶴のくる村、東大闘争、靖國神社など天皇制を含む差別問題など、いわゆる社会問題への批評を貫いたものばかりだ。まさに叛骨の写真家にふさわしい内容だった。
ワルナスビ↑
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