昨日、16日は江古田・旭丘集会所で「俳諧無心」の句会に招かれ参加した。
夏休み期間中とあって、帰省する学生もおり、いつもの会よりも人数が少ないということであった。
台風7号が接近し風雨の心配あって、少し早めの散会となった。
浅沼璞の日大ゼミを中心とする会で、愚生にとっては若い人たち、学生の感受性の今を垣間見ることができ、いい勉強ができた。
それは、たぶん、今も昔も変わないことだとおもうが、文芸に限らず、その時代の感受と認識を携えてくるのは、若い世代であり、次の新たな作品を生みだす力と土壌も必ずそこに胚胎するということを、改めて思ったのだった。
未熟という不足は、そのまま未来への志を満たすエネルギーを醸成するはずだ。
句会は当季雑詠3句とその批評ののちに、出自が連句の会であるからだろう、当日の句から、各人が「三つ物」を浅沼璞先生の指導のもとに作った。
ともあれ、当日の一人一句を挙げておこう。
垂直につり革垂れる原爆忌 みなまだ けい
盆踊り持たざる者の強さかな 椿 屋烏
ともだちのメールを消して秋の聲 西原紫衣花
風死して銀行前の影を見る 瀧本真知子
星合や線路の上に立つてみる 副島亜樹
ビン底の逆さセピアよ白芙蓉 加藤湖標
これからの氷菓のことを話し合ふ 浅沼 璞
つぐなえる死などはなくて母の秋 大井恒行
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