昨日は、隔月開催の「豈」第142回句会だった。都合で、いつもの白金台ではなく、愚生の地元・ル・シーニュ6階・府中市民活動センタープラッツの第4会議室で行われた。今回は、「豈」同人以外の参加の方々も多く、多彩な句をみせていただいた。
以下に一人一句を挙げておこう。
白鷺の声より男こぼれ来て 羽村美和子
籐椅子に邂逅といふ孤島かな 木本隆行
河童忌やわれ十代の蔵書印 武藤 幹
大國魂神社
婚の儀の竜笛そよぐ五月かな 椿屋実梛
蛇の讖(しん)
双子は聴きて火を炊けり 笠原タカコ
ひじき苅彳亍(てきちょく)
として暗礁(いくり)
かな 大熊九碼
ぬれぎぬのままの手ざわり罌粟の花 杉本青三郎
新じゃが煮えにくし世界見えにくし 渕上信子
棚曇る
空に知られぬ
笑ひ積み 酒巻英一郎
黒揚羽抱く白百合の黙秘かな たなべきよみ
夏空に非戦を誓うきりん犀 小町 圭
風は木に木は風になる風の谷 大井恒行
武蔵小金井「スイッチ」にて、左より武藤、たなべ、酒巻各氏↑
句会の後、5階の茶店「オレンジ ブーツ」で一時間ほど有機ホットコーヒーでしばし歓談したあと、酒巻氏が愚息・龍彦の開店祝いを兼ねて「スイッチ」で飲むとのありがたい提案。府中駅から京王バスで武蔵小金井駅に移動した。
撮影・葛城綾呂 カタバミ↑
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