一昨日は、第196回遊句会(於:たい乃家)だった。句会の連衆は、先師・坂東孫太郎師匠の命日にちなみ墓参を済まされて来られたので、愚生が会場に着いたときには、すでに皆さんは勢揃いされていた。以下に一人一句を挙げておこう。今月の兼題は、冬構え・凩・こんにゃく。
凩をびんに閉じこめもっている 原島なほみ
木枯し諍(いさか)ふ木々の声高し 山田浩明
冬構え鉢植えふたつ処分せり 村上直樹
凩に言葉飛ばされ二人連れ 石川耕治
四本のウオッカ買ひて冬構え 武藤 幹
遺言を書き直しての冬構え 渡辺 保
蒟蒻や人の見難(にく)
き裏表 石原友夫
ユニクロの今日のチラシの冬構え 植松隆一郎
ネコになろ床暖房の冬構え たなべきよみ
凩の風によろける酒看板 前田勝己
蒟蒻や脇(ワキ)
の主役(シテ)
なり鍋料理 石飛公也
木枯や被災住宅吹き抜ける 川島紘一
冬構え祖父の頃から来る庭師 天畠良光
父はこんにゃく母もこんにゃく遊べとよ 大井恒行
☆欠席投句・・ベスト1チョイス・・・
木枯しや明治通りの女子社員 春風亭昇吉
凩や風は螺旋の束となる 林 桂子
板塀の補修は確冬構 加藤智也
次回は、11月21日(木)、兼題は、蒲団・顔見世・山茶花。
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