本日は、数回の白雨に見舞われながら、行きも帰りも降られずに済んだ。本日は、前回に兼題として「笛」「ビール」が出されていたが、「笛」の題には、もう一つ「無季」で作るというハードルも課されいた。逆説的にいうと、有季定型こそが、自由に俳句を作れるという実体験のようなものかもしれない。皆さんの句作りは、二回目なれど、様々に工夫されていてあなどれない。ともあれ、以下に一人一句を挙げておきたい。ブログタイトルにした杦森松一「ビアグラスエンジェルリング数えけり」が最高点句であった。
次回は、6月24日(木)、当季雑詠の2句を持ち寄ることになっている。
笛の音や公達の影草騒ぐ 濱 筆治
人恋ふる口笛草笛ふるさとの山 久保田和代
笛の音におどけて踊る孫(こ)がかわい 吉永敏子
とりあえずビールと言ってみたい夜 井上芳子
地ビールを揃へて父の七回忌 高野芳一
口笛や口紅色の鮮やかさ 杦森松一
あと少し競り合う勝敗笛の音 大庭久美子
山登り清(さや)けき音色の笛を聞く 野田美絵
隔離席ビール無き世のノンビール 井上治男
ひと仕事終わりしあとのビール、旨っ 清水正之
天に笛地にあふれたる嘆きあり 大井恒行
撮影・芽夢野うのき「一重八重くちなしといふ神の花」↑
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