2022年3月18日金曜日

大西淳二「橋の名に論語の一字春立ちぬ」(月報「草原」2022・3月号)・・


  月報「草原」2022・3月号(草原俳句会)、大西淳二からじつに久しぶりの便りをいただいた。。桂信子主宰「草苑」終刊後、奈良県の生涯教育講座の生徒たちを核にして、結社「草原」が誕生して18年になったという。教師40年の半生を思い、初心者の育成には、使命感をもって携わっておられるようである。便りに同送された二月の句会報には、各句の講評、中には添削を施してあるのもあるが、、一句ごとに丁寧に評されている。ともあれ、句会報から一人一句を紹介しておこう。


  コンビニで恵方を尋ね受験生       山口仁久

  斜め読み福祉六法春浅し         袴田俊一

  ろう梅の匂う辺りで立ち話        兼松佳子

  大寒を光の機影すべりゆく        中島 澪

  鬼やらひ舞妓たもとを揺らしをり     森岡恵美

  雪道や足跡ごとの深き闇         佐藤双楽

  山深し霜降り注ぐ七草粥         速水惠美

  寝布団の針の穴ほどに隙間風       松本 清

  親指のあか切れ痛し歩を止める     前田美智子

  冬日和ぐーちょきぱーと動き出す    渡良瀬リウ 

  庭畑の土持ち上げて霜柱         松村慶子

  黒猫の首輪光りて春近し        左京かおり

  千年の瓦窯跡(かわらがまあと)落葉積む 竹内 晃

  身は子らに殻を嗜む夕の蟹        坂下輝美

  立春の土が好きやと老婦人        田原眞知

  風花や老いたる犬の尾は静か       西川文子




★閑話休題・・春風亭昇吉「春雷すストレッチャーを急かす駅」(TVプレバト・春光戦)・・


 われらが「遊句会」のメンバーの一人、春風亭昇吉が、昨年、真打ちに昇進後、初のプレバト出演とあって、遊句会のメンバーに、メールが届いた(記事下は、その案内)。結果は二位で決戦には駒を進めることが出来なかった。善戦したというべきか、日頃の気働きの昇吉ではなく、さすが落語家らしく喋りまくっていた。夏井いつき大先生からも、好評をいただいて、本人も、それなりに満足の一戦だったらしい。とはいえ、飲食をしながらの遊句会では、コロナ禍に入りすでに2年間、句会の開催は無く、お会いしていない。TVで元気な姿を拝見・・・。ともあれ、今後も奮闘を祈る。

  遊句会の皆様

   お世話になっております。
   落語家の昇吉です。
   3月17日木曜日、プレバトに出演します。
   https://www.mbs.jp/p-battle/
   ご高覧頂けますと幸いです。
   
   また、3月25日金曜日夜
   日本橋亭で落語会があります。
   http://www.geikyo.com/lite/schedule/rakugo_detail.php?id=33503
   年に一度の会ですので是非ご来場くださいませ。



     撮影・芽夢野うのき「木蓮のひとつふたつはふつつかや」↑

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