本日は、梅雨の戻りの気候ながら、第7回「きすげ句会」(於:府中市生涯学習センター)だった。兼題は「海」に関する句+2句。以下に一人一句を挙げておこう。
青い海もっと生きたいと乙女ら散る 井上芳子
日盛りの海若者は波を待つ 井上治男
𠮟られて物言いたげな夏の犬 寺地千穂
期待込め十八の夏初選挙 清水正之
剃りあとのキッパリ清(すが)しパナマ帽 山川桂子
潮風の砂に茣蓙敷く昼寝かな 杦森松一
万緑や蟻の隊列土を這ふ 久保田和代
風死して駅舎ホームに鳩蹲(うずくま)る 濱 筆治
掩体壕(えんたいごう)傍(かた)えに青桐平和の木 壬生みつ子
リモートで今や避暑地がワーケーション 大庭久美子
緑蔭の崖(はけ)化石の貝の海匂う 大井恒行
次回は、8月25日、兼題は「盆」。
撮影・鈴木純一「山梔子やテロルのコツは近くから」↑
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