大井恒行の日日彼是
-BLOG俳句新空間-Annex
2022年7月29日金曜日
武藤幹「二階から素足が降りて来る夕餉」(第39回「ことごと句会」)・・・
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第39回(メール×郵便切手)「ことごと句会」(2022年7月16日・土・付け)。雑詠3句+兼題「抱」1句。以下に一人一句と寸評を挙げておこう。 風にまだ重さの残る梅雨の明け 武藤 幹 戻り梅雨出せぬ手紙の二つ三つ 渡邊樹音 ...
2022年7月28日木曜日
工藤進「戦塵も混じりてゐたる霾ぐもり」(『羽化』)・・・
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工藤進第二句集『羽化』(飯塚書店)、跋は、中尾公彦「句集『羽化』に寄せて」、その中に、 生も死もこの樹と決めて蟬の羽化 Ⅲ章ほ句でタイトル句である。くぢら創刊後の作品で、氏の力強い息遣いや覚悟だ感じられる。俳句指導、周年行事、吟行計画等々多岐に亘る結社運営と氏の詩の...
2022年7月26日火曜日
高山れおな「駅ごとに妻佇(た)つてゐる旱(ひでり)かな」(「NHK俳句」8月号より)・・
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高山れおな「わたしの第一句集『ウルトラ』」(「NHK俳句」8月号)での冒頭と結びに、 三十歳で第一句集を出して数年後、『現代俳句一〇〇人二〇句』というアンソロジーに参加した。作句信条を求められたから、〈和歌に師匠なし、只 (ただ) 旧歌を以 (もつ...
2022年7月25日月曜日
重信房子「刑務作業終えたひとときを刺激してシモーヌ・ヴェイユの硬き論読む」(「週刊読書人」7月15日号より)
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藤原龍一郎書評・重信房子歌集『暁の星』(「週刊読書人」7月15日号)の中に、 五月末満期出所した重信房子は、獄中で短歌をつくり、すでに二〇〇六年には歌集『ジャスミンを銃口に』を上梓している。この『暁の星』は第一歌集以後の十六年間につくられた五千六百余首の歌群の中から、歌人の...
2022年7月24日日曜日
小林たけし「ヤングケアラーちいちゃんは汗っかき」(『裂帛』)・・
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小林たけし第一句集『裂帛』(本阿弥書店)、序は、塩野谷仁「端正のさまざま」、その結びに、 一陽来復ここを底ぞと思いきる 冬至のやわらかい日差しの中で、万感の来し方を思いやっている作者がここにはいる。「ここを底ぞと思いきる」とは決して諦念ではない。「思いきる」ことによっ...
2022年7月23日土曜日
橋閒石「春雪へ庇をのばす女の部屋」(『沖積舎の50年』より)・・
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『沖積舎の50年』(沖積舎)、沖山隆久は、巻末の「五十年に」と題して、 学藝出版として、小出版社として、沖積舎は昭和49年2月個人会社として創業以来五十年になる。その間、二千点近い書物を出版した。 (中略) 尚、本書『沖積舎の五十年』は先に出版した『沖積舎の四十三年』...
2022年7月20日水曜日
永田耕衣「かたつむりつるめば肉の食い入るや」(『永田耕衣の百句』)・・・
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仁平勝『永田耕衣の百句』(ふらんす堂)、その巻末の解説「『俳句的』なパラダイムを離れて」に、 (前略) ところで、耕衣のは句が難解といわれたのは別の理由もある。いま独自な俳句論と書いたが、そもそもその理論が難しいのである。もっともそういう理論は、耕衣の俳句を読むためには...
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