2015年1月31日土曜日

福田葉子「初蝶のかの一頭はダリの髭」(豈句会)・・・



今日は、隔月の「豈」171回の東京句会。愚生の住む多摩ではまだ昨日の雪が道路に残り、
夜、その雪は、日陰の道で凍てついていた。
以下に当日の一人一句を記す。

   初蝶のかの一頭はダリの髭         福田葉子
   感覚を束ね目覚める雪の音       杉本青三郎
   
   はくてう【白鳥】同じものと等しい
            ものは互ひに舞ふ      鈴木純一         
    
   湯たんぽに着せる豹柄ひつじ組     吉田香津代
   葉ぼたんの耳鳴り皇帝円舞曲      羽村美和子
   雪の白テロの黒い血占うて         岩波光大
   東京焦土層に雁首と釘           川名つぎお
   発熱の吾も乗らんにいかのぼり      堺谷真人
   お降りに助六さがる路地の見得      早瀬恵子
   山は尿りトリュフの脳は遠浅に       無時空
   黒き白き鳥すさぶ日の大和かな      大井恒行




0 件のコメント:

コメントを投稿