昨日は一日雨に降り込められていた。ただ、昼過ぎに病院まで、山の神の付き添いとあいなった。
病院の場所が東府中だったので、待ち時間をつぶしに、歩けば近くにある府中の森・府中市美術館についでとばかりにマリー・ローランサン展(~12月20日まで)を観た。府中市政60周年の記念行事のひとつでもあるらしい。
府中の森美術館はそれほど大規模というほどではないが、愚生には程よい大きさでそれなりに気に入っている。散歩がてらにはちょうどいい。
牛島憲之記念館が併設されている。そして、常設には、高橋由一、青木繁、村山槐多、三岸好太郎、長谷川利行、国吉康雄、梅原龍三郎、岡本太郎、難波田龍起、松本俊介などがあって、悪くない。
けっこう気に入っている。
次回展示は、府中市美術館の玄関前庭に埋まっている「地下のデイジー」の作者・若林奮「飛葉と振動」(2016年1月9日~2月28日)。若林奮は没後13年らしいが、生前64,5歳頃、愚生の新陰流兵法の師ともいうべき前田英樹が50歳頃に出版された対談集『対論 彫刻空間』(書肆山田2001年刊)がある。その最後に収められた「あとがきにかえて」で前田英樹は以下のように記している。
若林さんの作品には、何か人間種の重荷を渾身で支えるような想像を超えた誠実がある。「歴史よりも人間が初めて絵を描いた事実に現在の私を直接結び付けてみよう」、この言葉は、たぶんそういう人にだけ許された眼を語る言葉なのでしょう・・・・
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