大井恒行の日日彼是

-BLOG俳句新空間-Annex

2016年7月30日土曜日

池田澄子「終生英霊なれば終生若し」(『思ってます』)・・・

›
池田澄子第6句集『思ってます』(ふらんす堂、装幀・和兎)。句集名は以下の句から、    春寒の灯を消す思ってます思ってます       澄子 確かこの句は、3.11東日本大震災の折りに詠まれた句のように記憶している。その背景を思えば、「思ってます思ってます」のフレ...
2016年7月25日月曜日

石井辰彦「魂は愛国者(ペイトリオット)  それよりも大事なとこは無政府主義者(アナーキスト)さ」(『逸げて来る羔羊』)・・・

›
石井辰彦『逸げてくる羔羊』(書肆山田)、歌集といえば歌集なのだけれど、採用された表記は天地揃い、字間の幅、句読点、またルビ、当初に添えられていたというエピグラフは覚書として投げ込みの付録に収録されるなど、読者は本著を手にとることによってしか味わえない世界がある。 こらさ...
2016年7月23日土曜日

杉本青三郎「順番にメロンの貌をする遊び」(第131回「豈」東京句会)・・・

›
本日は、隔月開催の第131回「豈」東京句会(於:白金台いきいきプラザ)がおこなわれた。 愚生は、諸事情許さず参加できなかったのだが、句会担当者より充実した句会だたっとの報告と高点句含めを参加各人の一人一句を送ってきていただいたので、以下に挙げておきたい。 ...

松下カロ「鳥帰る空に無数のかすり傷」(『白鳥句集』)・・・

›
『白鳥句集』(深夜叢書社)は先に評論集『女神たち 神馬たと 少女たち』を上梓した松下カロの白鳥づくしの句集である。だから、ブログタイトルに挙げた「鳥帰る空に」の句は「白鳥の空に」と書かれても不思議ではない句である。そのあたりの事情については、坪内稔典の以下の帯文が見事に言...
2016年7月22日金曜日

高橋 龍「夏山の引つかき傷を敏雄搔く」(『小橡川』)・・・

›
不及齋叢書・拾「高橋龍句控『小橡川』(高橋人形舎)」の発行日は、2016年7月8日、7月8日は 言わずとしれた蟬翁・高柳重信の忌日である。早いもので没後33年。 記された「書名解題」によると、  小橡川は、奈良県吉野郡北山村を、北から南へ流れ河合という村役場のある...
2016年7月18日月曜日

矢田鏃「底抜けて悲しきときを暑さかな」(『石鏃抄』)・・・

›
矢田鏃(やだ・やじり)、1953年大分県生まれ。81年より永田耕衣に師事。神戸市在住。現在、「らん」同人。第三句集『石鏃抄』(雺工房)。 さしずめ次の句には、 永田耕衣「白菜の道化箔 (どうげはく) なる一枚よ」 の俤がある。      則天去私白菜のやうなもの  ...
2016年7月16日土曜日

照井三余「朝から酒さるすべりに叱られる」(『七草の孤心』)・・・

›
照井三余(てるい・さんよ)は「豈」同人になって、一年ほど。が、しかし、句歴は長い。今は故人となった酒井流石や小宅容義、嶋野國夫に学び師事してきている。現在は「夢座」「蛮」の同人でもあり、「垂人」にも関わっている。それもこれも俳句に対する探求心のなせるところらしい。つまり、...
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示
Powered by Blogger.