「豈」59号が出来てきた。ほぼ一年ぶりの刊行である。
皆さんの手元には明後日あたりにはお届け出来るだろう。
特集はふたつ、一つは第三回攝津幸彦記念賞(表2には、第4回攝津幸彦記念賞応募要項が広告されている)。
二つは「不安の時代(震災・戦争・老後・鬱)-新しい社会性」。以下に目次を掲載しておく、注文は発売元・邑書林(書店経由)にお願いします(1000円+税)。
‐俳句空間‐「豈」 (59号) 目次
表紙絵・風倉 匠
表紙デザイン・長山真
◆招待作家・20句 金原まさ子 2 川嶋健佑 4 冨田拓也 6 堀下 翔 8
◆第三回攝津幸彦記念賞 正賞・筑紫磐井奨励賞 生駒大祐 10
同 大井恒行奨励賞 夏木 久 12
同 佳作 赤野四羽 17 打田峨者ん 18 北川美美 19 佐藤成之 20
嵯峨根鈴子 22 曾根 毅 23 小鳥遊栄樹 24 山本敏倖 25
同 選評 関 悦史 26 筑紫磐井 28 大井恒行 30
◆第二回攝津幸彦記念賞受賞者作品 花尻万博 32
◆第三回攝津幸彦記念賞奨励賞受賞第一作 夏木 久 34
◆第三回攝津幸彦記念賞受賞作家・作品論
「俳句の剥き身」柳本々々 36 「辞退するなかれ、西村麒麟賞」西村麒麟 38
◆作品Ⅰ 池谷洋美 41 青山茂根 42 秋元 倫 43 飯田冬眞 44 池田澄子 45
丑丸敬史 46 大井恒行 47 大本義幸 48 岡村知昭 49 恩田侑布子 50
鹿又英一 51 神谷 波 52 神山姫余 53
◆ 特集 不安の時代(震災・戦争・老後・鬱)-新しい社会性
青畝俳諧の社会性 浅沼 璞 54 言葉が立つとき 五十嵐進 56
詠まれたことも読まれたこともない膨大な俳句に向き合う不安 小野裕三 58
不安と虚実 曾根 毅 60 破地獄の文学 竹岡一郎 62
俳句、新しい不安の時代 柳生正名 64 〈流離〉する現在 髙橋修宏 66
不安になるのがあたりまえ 堀本 吟 68 俳句と社会性 妹尾 健 71
◆作品Ⅱ 川名つぎお
71 北川美美 72 北村 虻曳 73
倉阪鬼一郎 74 小池正博 75
小湊こぎく 76 小山森生 77 五島高資 78 堺谷真人 79 坂間恒子 80
酒巻英一郎 81 杉本青三郎 82 鈴木純一 83
◆特別寄稿 大本義幸を肴にした極私的回顧談 仁平 勝 84
◆大本義幸インタビュー・「豈」創刊のころ(三) 聞き手 関 悦史 86
◆連載 私の履歴書⑧ まだ女鹿である朝のバタートースト 大本義幸 88
◆作品Ⅲ 関 悦史 89 妹尾 健 90 高橋修宏 91 高橋比呂子92 田中葉月 93
筑紫磐井 94 照井三余 95 夏木 久 96 新山美津代 97 萩山栄一 98
秦 夕美 99
◆「豈」58号読後評 褻の旅人 川名つぎお 100 俳えばハイク 秦 夕美 102
◆作品Ⅳ 羽村美和子 104 早瀬恵子 105 樋口由紀子 106 福田葉子 107 藤田踏青 108
藤原龍一郎 109 堀本 吟 110 真矢ひろみ 111
◆書評 髙橋比呂子句集『つがるからつゆいり』評 松下カロ 112
小池正博句集『転校生は蟻まみれ』評 柳本々々 114
夏木久句集『神器に薔薇を』『笠東クロニクル』評 秦 夕美 116
◆作品Ⅴ 森須 蘭 118 山上康子119 山﨑十生 120 山村 嚝 121 山本敏倖 122
わたなべ柊 123 亘 余世夫 124
招待作家作品より一人一句を以下に挙げる。
儀式ですセロリの裸洗うのは 金原まさ子
月光を浴び向日葵は青く照る 川嶋健佑
「見えない戦争」「見える戦争」水中花 冨田拓也
どの夏となく来て淡し一枚田 堀下 翔