題に挙げた歌は「月鞠(げっきゅう)」第15号の巻頭書評で辰巳泰子が取り上げていた歌の中の一首だ。
愚生は歌人・川本浩美を知らない。でも、辰巳泰子が川本浩美歌集『起伏と遠景』(青磁社)の書評のために引用した歌は、いずれも胸を打った。遺歌集らしい。阪神淡路大震災に遭遇した折の歌もある。
竜の屍(し)
のごとく地上に倒れゐる高速道路を朝日は照らす 浩美
東日本大震災では次のように詠んでいる。
その父親「生きててけろ」と言へりけり字幕には「生きていてくれ」
「月鞠」は、「豈」と同じく不定期の年2回刊予定である。しかし、「豈」は同人誌だが、「月鞠」は主宰誌。当然ながら主宰誌の方が筋の通り方がすっきりしているようだ。
その編集後記にはこう記されていた。
立ち方は、一つです。
照る日も陰る日も、互いに支え合うと決めてあるのだから、照るも陰るも、関係ありません。照る日も、陰る日も、堂々とまいりましょう。(編集発行人)
・閑話休題・・・
私ごとながら、昨日から、山の神がインフルエンザで寝込んでしまった。
まあ、薬がよくきいて回復基調ではあるが、従来にも増して主夫業に専心することと相成らざるを得ず、自らも大事をとって、当面する忘年会などすべてパスすることにした(御免!)。
マンリョウ↑
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