昨日、8月19日(金)は現代俳句講座・金曜教室(於:現代俳句協会事務所)だった。参加者14名。今回は雑詠2句の持ち寄り句会。以下に一人一句を挙げておきたい。
背景を丸ごと抱いて来る西瓜 森須 蘭
物陰でかまきりがするスクワット 川崎果連
春惜しむ集ひに一人リアリスト 武藤 幹
雷鳴や沸き立つ雲は殴りあい 多田一正
尾道を一網打尽の大夕焼け 村上直樹
熱帯夜隣の家のナポリタン 林ひとみ
野音晩夏乳房で唱うカンツォーネ 赤崎冬生
迷宮のカフカの窓辺カンナ咲く 石川夏山
宇宙への架け橋のぼる鷹柱 宮川 夏
かりゆしの青にぴたりと銀やんま 白石正人
やちむんとゴーヤ噛(か)みしめ半世紀(はんせいき) 岩田残雪
空蟬を昆虫食の初めかな 山﨑百花
星一つ命燃えつつ流れけり 高辻敦子
陽の陰のクルスに巻ける秋の蛇 大井恒行
上掲の句に挙げられていないが、愚生が選んだ他の佳句に、
まんじゅしゃげ一つの旗は燃えやすい 武藤幹
がある。次回、9月16日(金)第4回金曜教室は、当季雑詠2句持ち寄り。と加えて、白石正人の最新句集『泉番』(晧星社)によ俳句絶叫が演じられるようお願いしたので、乞うご期待!!
★閑話休題・・大井恒行「殺すな!と教えし晶子ウクライナ」(「俳句人」8月号)・・
「俳句人」8月号(新俳句人連盟)の特集は「ストップ ウクライナ侵略」、その特別寄稿(俳句+エッセイ)に、愚生も含め5名、他に同人の方々10名、評論に金子勝「ストップ ウクライナ! ロシアの核使用は許さない!」がある。ここでは、特別寄稿の一人一句を挙げておきたい。
転がれる遺体四十九春の雷 石 寒太
地下地獄啓蟄の日に死者多し 鈴木八駛郎
新樹たち火のしずむ夜を祈るしかない 中村加津彦
武器商人ほほえむ人工滝の裏 衣川次郎
いつも人は白き小さき鶴折るや 大井恒行
芽夢野うのき「へくそかずらですアンティックなブローチです」↑
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