今朝は、江東区教育センターで行われた第12回ジュニア俳句祭(現代俳句協会主催・江東区教育委員会協力)に出かけた。
「俳句と友だちになろう」をテーマに現代俳句協会ジュニア部の出張俳句教室などの活動が実を結んで、今年で12回目を迎えるという。コンクールの優秀作品の表彰と合わせて、出席した児童生徒の句会が面白い。小学生の部と中高生の部での表彰が行われたが、大賞は、愚生も事前選考で送稿した中からの一句が選ばれていた。
☆大賞
せみしぐれからぶりしたらきこえたよ 鈴木瑞基 江東区立水神小4年
そのほか、現代ジュニア俳句コンクール 学校賞には、八王子市立みなみ野中学校が選ばれ、その他の受賞者を以下に記しておこう。
☆小学生の部 下段に☆中学・高校の部
現代俳句協会賞
缶ドロップしゃかしゃか鳴らすこどもの日 太田 圭 足立区立千寿小6年
青バナナ受験勉強始めます 金子史佳 八王子市立みなみ野中3年
江東区教育委員会賞
兄ちゃんの大きい背中梅雨夕焼け 山井遥斗 江東区第二辰巳小6年
背泳ぎの手に夏空を独り占 徳原悠月 江東区深川第三中3年
毎日新聞社賞
木琴をたたいてたたいて春を呼ぶ 田上まゆ 千代田区立昌平小6年
告白の予行演習夏の潮 星野明希子 愛知県立幸田高2年
KADOKAWA賞
ぬか床のきゅうり三本すいみん中 倉 諒平 江東区立扇橋小6年
校則をやぶりたくなる夏初め 中島綾香 町田市立町田第二中3年
文學の森賞
つゆじめりなんだか重いランドセル 山口煉太郎 江東区立南砂小5年
更衣白優勢のオセロかな 高澤杏実 文京区立第九中3年
その後の俳句会では、当日出句の句会が行われ、互選による最高点句は、
車窓から見えたコスモス夢の色 中村遥夏 私立開智日本橋中1年
愚生の選んだ句会の特選句一句は、
かきごおりべろだしあってわらいっこ 合原菜月 江東区立東雲小1年
であったが、KADOKAWA「俳句」編集長・白井奈津子氏と重なったので、別の一句を特選句に選んだ。こちらは、俳句を作りなれている生徒に違いないと思ったので、そう評した。
村芝居母の手紙を見開いて 星野明希子 愛知県立幸田高2年
*閑話休題
昨日は、現代俳句協会第16回年度作品賞の選考委員会が開催され、前田典子「夏帽子」に決定した。選考経過は、「現代俳句」11月号に掲載される。
年度賞選考委員は、今年度は大幅に入れ替わって、石倉夏生・浦川聡子・大井恒行・こしのゆみこ・佐藤映二・田村正義・原雅子の7名。
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