2022年3月17日木曜日

井上治男「老い初めて見果てぬ夢よ鳥雲に」(第3回「きすげ句会」)・・


  本日は第3回「きすげ句会」(於:府中市中央文化センター)、いつもの生涯学習センターが休館日のため、中央文化センター第5会議室で行われた。生まれたばかりの句会だが、4月から始まる府中市生涯学習センターでの春季講座「現代俳句」にも多くの方が申し込まれているらしい(定員15名)。今回は、世情もあって、ロシアによるウクライナ侵略に取材した句も多く見られた。出句は3句でその内一句の兼題は「和」である。以下に一人一句を紹介しよう。


  「和」よ踊れ墨たっぷりの筆走る      久保田和代

  前進を不意になめくじ止(や)めて死す    濱 筆治

  春色の和菓子携え野辺遊び          山川桂子

  一枚の写真で祝う雛祭り           杦森松一

  一駅を歩いて嬉し土筆摘む         壬生みつ子

  涙して和平叫べり雪の果           井上治男

  春風に奏でる平和プーチンに        大庭久美子

  春の宵とちおとめたちジャムになる      井上芳子

  稲畑汀子の旅立ちを哭く二月尽        清水正之

  されどウクライナ和と言えば春愁い      大井恒行 


 次回は4月14日(木)13時30分~16時。雑詠2句+兼題は「蛙」、計3句。



    撮影・中西ひろ美「後輩や卒業の法螺貝のやうだね」↑

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