2017年1月29日日曜日

堺谷真人「捨印のやうな席あり日向ぼこ」(「豈」134回句会)・・



昨日は、隔月奇数月開催の「豈」第134回句会(於・白金台いきいきプラザ)だった。「豈」句会では珍しいことだが、ブログタイトルにした句に得点が集中し、最高得点句となった。
一人一句を以下に挙げておこう。

   別宇宙が呼ぶ銀河系のぼくを     川名つぎお
   帰思きざすまでをまどろみ鴨の陣   堺谷真人
   落椿身ぬちに記憶の戦火はも     福田葉子
   仮面動き滝きさらぎを落ちにけり   佐藤榮市
   寒夕焼すれちがってゆく昇降機    小湊こぎく
   待たされてゐる手にコートの釦穴   吉田香津代 
   風韻の炭あるところ母のあり      早瀬恵子
   枯蓮勧進帳に加えおく          羽村美和子
   人ぞ知る海ぞ知る地ぞ核の冬     大井恒行  



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