2019年7月27日土曜日

打田峨者ん「思ひ出せさうな気がして優曇華よ」(第149回「豈」東京句会)・・

 


 今日は、隔月開催の「豈」第149回句会(於:白金台いきいきプラザ)だった。颱風襲来の予報もあったが、とりあえずは晴れ。以下に一人一句を挙げておこう。

  濡れ縁だったり瑠璃蜥蜴だったり      羽村美和子
  落雷が咬む映像の一刹那          笠原タカ子
  夏草に深まる廃屋の自由          川名つぎお
  偏平足寝釈迦の如くシエスタ        打田峨者ん
  B4の夕立しかもモダニズム         山本敏倖
  雲つかむ話何やら心太           杉本青三郎
  蟬の爪穴を這い出てくる私         小湊こぎく
  その蚊帳にどんなに入りたかつたか      渕上信子
  不器量な金魚を値切る昼下り         福田葉子
  部活終え三三五五のアキレス腱        早瀬恵子
  踝に力瘤あり夏登山            伊藤左知子
  日盛りのうつらや戯画に波の音        大井恒行 

 次回は、いつもの奇数月最期の土曜ではなく、会場の都合で、9月29日(日)、午後一時より、同場所で開催。どなたも参加自由です。




  ★閑話休題・・特集「『令和』の一句」(「俳句新空間」第11号)・・


 「俳句新空間」第11号(発行人:北川美美・筑紫磐井、協力者・佐藤りえ)の特集は「『令和』の一句」、「新元号『令和』施行後はじめての一句をお寄せいただきました」とある。総勢44名の方々が寄稿されているが、本ブログでは紹介しきれないので、「豈」同人のみになるが以下に挙げておこう。因みに、「前号作品鑑賞ー平成三十年収穫帖鑑賞」は、もてきまり・小野裕三、両氏ともに犀利な批評眼が光っている。

  仰け反れば令和の空や燕子花      夏木 久
  令和初湯して聴くは弥次郎の大法螺   井口時男
  そして令和卵の殻を重く剥く      山本敏倖
  能天気令和元年時鳥          渕上信子
  姿勢よき鶏の歩よ夏来る        飯田冬眞
  松の芯令和の空気外苑に        坂間恒子
  新緑を二人三脚のティアラ       神谷 波
  たんぽぽやぽぽぽぽぽつと生きたいわ  田中葉月
  暗君や阿部一族的令和 春       大井恒行
  令和元年そぞろにやまと心かな     加藤知子
  水使ふ令和の春の日数かな       秦 夕美
  昨日より眉細く引く改元日       北川美美
    令和元年五月一日
  祝典や人の上には人おかず       堀本 吟
    レ・イ・ワの折句として
  礼尽くし井戸の中より鰐の王      髙橋修宏
  春うらら戻れば戻る雛の道       神山姫余
  思い出せぬ言葉あまたや初夏の空    福田葉子
  持つところいくらかあつてドナウ川   佐藤りえ
  若葉してみあらかに日の継がれたり   五島高資
  陽炎の天にちぎれて野に遊べ      筑紫磐井 


   
撮影・中西ひろ美 ↑ 

0 件のコメント:

コメントを投稿