二次会「天狗」にて・・↑
ともあれ、一人一句を以下に挙げておこう。雑詠3句+席題は「草」。
遠峰に鳥渡りたる動悸かな 照井三余
水蜜桃一縷の火種孕みつつ 渡邉樹音
津軽路は石っこ流れて葉は沈む 銀 畑二
草の花風に生かされ風に死す たなべきよみ
風情にて「助演賞」受く草の花 武藤 幹
名の草のみどりいささか水の辺に 大井恒行
撮影・武藤幹↑
★閑話休題・・・武藤幹「秋風や表札消えた扉(ドア)ひとつ」(第195回「遊句会」)・・
武藤幹参加の二句会の高点つながりで、9月19日(木)、第195回「遊句会」(於:たい乃家)。愚生は、諸般の事情で欠席投句。兼題は、敬老の日・枝豆・風。
いつまでも他人事(ひとごと)のごと敬老の日 中山よしこ
背に沿ひて色なき風の通りけり 山口美々子
転がりし枝豆食べる愛犬(いぬ)も亡く 武藤 幹
ひと吹きやぜい弱文明風に泣(な)く 川島紘一
風は泣く風は笑う風は怒る 村上直樹
一莢(ひとさや)に四粒枝豆世は平ら 山田浩明
神の手に余る年寄り敬老日 石川耕治
玩亭を偲び頬張るだだちゃまめ 渡辺 保
風に屁を泳がしたるを聞かれけり 春風亭昇吉
枝豆の塩の白さと血圧計 植松隆一郎
えだ豆の皮積む皿や男酒 たなべきよみ
そこ此処に加齢の病敬老日 前田勝己
☆番外投句・・・
風紋や足跡置きに秋の浜 林 桂子
かなうなら風に生まれよ次の世は 原島なほみ
晴天の七十路の霹靂秋の風 橋本 明
敬老の日もうひとつメガネを買ふ 加藤智也
のびのびと敬老の日の水飲めり 大井恒行
次回は、10月17日(木)、兼題は、冬構え・凩(こがらし)・蒟蒻(こんにゃく)。
また、次回は例会の翌日が坂東孫太郎(輝一)宗匠の祥月命日にあたり、前倒しして、
句会前の墓参が計画されている。
撮影・葛城綾呂 高所作業↑
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