昨日、「豈」句会としては恒例の隔月最終土曜日ではなく、いつもとは違う曜日、29日(日)の第150回「豈」東京句会(於:白金台いきいきプラザ)だった。いつもは点がばらけるのだが、珍しく、ブログタイトルにした句が、参加者13名の過半数を制しての最高点句になった。以下に一人一句を挙げておきたい。
眼下の敵はぼくら疾走の刈田 川名つぎお
白露にふれる指先生きんかな 早瀬恵子
秋思とは二センチほどの椅子の距離 渕上信子
跳ねるまま冷凍となる鰯かな 伊藤左知子
止まり木の隣は幽霊夏のBAR 武藤 幹
愛し人と乞食したや曼珠沙華 猫 翁
まだ若き九月の森のうらおもて 小湊こぎく
試験管の五本目秋になりました 羽村美和子
感情を操る練習秋の雲 杉本青三郎
搬び来し己を佇(た)たせ南風(まじ)岬 打田峨者ん
鰯雲寄らで去りゆく氣比の浦 登羊亭
一抱へ備前に活けし吾亦紅 笠原タカ子
秋 一行で佇つにんげん詩 大井恒行
★閑話休題・・成沢洋子「夾竹桃白昼の白さえわたり」(府中市中央文化センター地域文化祭・府中中央俳句会)・・・
28日(土)、29日(日)の両日は、愚生がシルバー人材センターで施設管理を請け負っている府中市中央文化センターの地域文化祭だった。各種団体の日頃の活動の成果が展示物として公開されている。その中に中央俳句会の短冊のコーナーがあり、かつその中の一人が、「ひらく会」に欠かさず参加されている愚生と同じ府中市シルバー人材センターの会員、理事でもある成沢洋子。中央俳句会は、愚生がかつて地域の労働組合に所属していたときに、縁のあった元衆議院議員の常松ひろしの俳句会でもあるらしい。短冊には、道三筋川二筋の他青田 ひろし
の句があった。
撮影・葛城綾呂「あら、見てたのネ~」
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