本日は第9回「ひらく会」(於:府中・市民活動センタープラッツ)だった。愚生も含め、高齢化しているせいか、冬の時季には、手術とか、体調がすぐれずとか、なかなかフルメンバーにならないのは仕方の無いところか・・・。というわけで、人数が少なく、いつもの3句出しにプラスして、急遽席題、歳時記のページ開いたところの言葉「月」の一句を各自作った。ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。
嬉しくも二重に見えて望の月 渡辺信明
冬めくやろくろの上の土の冷え 成沢洋子
極月に聞くなくしたかかくしか 中西ひろ美
味染(し)まぬ蒟蒻君は孤高の士 武藤 幹
薄板(はくばん)の微笑仏ぞ姫トクサ 救仁郷由美子
アマルティァ
ガニメテ
エウロパ
影長し 鈴木純一
唄うな希望!にっぽん革命 文徒に雪 大井恒行
★閑話休題・・羽村美和子「濡れ縁だったり瑠璃蜥蜴だったり」(「ペガサス」第6号)・・・
「ペガサス」第6号(代表・羽村美和子)、年3回刊ながら、順調に号を重ねている。羽村美和子の「雑考つれづれー三橋鷹女を追って」の連載も6回目である。ともあれ、同人の一人一句を以下に挙げておこう。
大花野風とワルツを踊ろうか 浅野文子
身に入むや杉二、三本倒れ伏す 檜垣梧樓
箪笥より戦争覗く敗戦忌 東 國人
雁来る異国の種子を隠し持ち 伊藤左知子
この星を使い果たして柿紅葉 岡田淑子
チャンバラを知らぬ子らと西瓜割り 金子未完
乾杯はバカラのグラス星とぶよ きなこ
八月の傾斜の中を陽は昇る 篠田京子
青い糸吐き出すミシン銀河濃し 瀬戸優理子
母還る処は花野でありますか 髙畠葉子
敬老の日昔ゲバ棒今スマホ 徳吉洋二郎
山眠る身の襞たたみ切れぬまま 中村冬美
流星群両手指より羽になる 羽村美和子
撮影・鈴木純一 カモシカ ↑
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