本日、7月29日(水)午後2時~4時は、愚生の府中市生涯学習センター・俳句入門講座の3回目であった。前回に出した宿題は、各自3句「季語を入れないで、俳句を作ってみよう!」、さすがに作りにくいだろうからと、参加者にキーワードを出してもらっていた。そのキーワードは「コロナ」「太陽」「友」。いまどきの俳句入門講座で、無季の句を作らせる教室も珍しいだろう。そうすると、季語を入れないで俳句をつくることがどんなに難しいかが実感できる。つまり、季語を入れて、五・七・五にする方が、はるかに、俳句を自由に作ることができるかがわかる。制約と思われている有季定型ほど自由なかたちは無いのである。ともあれ、その作品の中から幾つかを紹介しておきたい。入門講座だから、当然にして、これまで多くの作句経験はない。それでも、皆さんはけっこう上手に作って来られる。
コロナ禍で心の絆自粛せず 井上芳子
人類にリセット迫る新コロナ 井上治男
コロナ下もマスクアートにその家族 渡辺信子
コロナ禍にカタカナ溢るジャパンかな 杦森松一
我が祖父母神と仰ぎし太陽を 壬生みつ子
太陽は画用紙の角一年生 吉岡美和子
色あせぬひばりの歌った「真赤な太陽」 藤貫雅久
青春の友病経ていずこなり 沖野江光(こうこう)
友よともに不思議の森の旅をせん 大井恒行
★閑話休題・・・渡邉樹音「夏霧の重きに耐えよ地平線」(第15回「ことごと句会」)・・
第15回「ことごと句会」(7月18日・紙上句会、紙上なので日時は仮)、雑詠3句+兼題(平)1句。以下に1人1句を挙げておこう。
七つ下がりの梅雨の居酒屋 照井三余
新宿にゴジラの目玉月涼し 渡邉樹音
平行線の議論の窓の百日紅 江良純雄
箒草(ははきくさ)抜くなと叱り抜けと笑み 金田一剛
古簾(ふるすだれ)奥の暮らしを少し見せ 武藤 幹
梅雨明けの美術館より人語かな 大井恒行
撮影・鈴木純一「梅雨長し仕舞い忘れの意味ふたつ」↑
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