山川桂子摘みて持参の「八重の十薬」↑
本日6月9日は、第6回きすげ句会(於:府中市中央文化センター)だった。「きすげ句会第一集」という瀟洒な手作り冊子を作ってきてくれた(上掲写真)。テーマは「私の好きな句」で、句とエッセイが添えてある。それには、
きすげ句会の名称は、生涯学習センターの俳句講座から句会を立ち上げた際、センターの傍にある浅間山公園のムサシノキスゲが名称に相応しいとのことで決まりました。
とあり、後記らしい最終ページには、
人生にはたくさんの出会いがある
そして 運命を変える俳句がある
この企画は、大庭久美子さんが「句会を始めた時、皆さんに好きな句を出してもらっては」との提案で始まった。(中略)今思うと、今まで俳句等の文芸には全くと言っていいほど縁がない自分に、言葉と文字で表現するコミュニケーション方法の良さを実感しました。このような出会いに感謝します。(文・杦森松一)
とあった。本日は、雑詠2句+兼題「短夜」1句出し。ともあれ、一人一句を以下に挙げておきたい。
未明の川で鰻捕る
短夜明けうなぎの髭の寝ぼけ顔 濱 筆治
紫陽花や心の底の水溜り 久保田和代
皮を干し池のほとりに泳ぐ蛇 大庭久美子
短夜や夢の続きは次の夜に 井上芳子
短夜や八日目の蟬命惜し 清水正之
炎天下犬は鼻づら舐めており 井上治男
初燕巣作りの家慶事あり 壬生みつ子
日盛りや雀ら影を連れ歩く 山川桂子
ふらり来てどこを刺そうか初蚊かな 寺地千穂
短夜や細波数え子守歌 杦森松一
短夜の魔王が来たる木々騒ぐ 大井恒行
次回は、7月14日(木)於:府中市生涯学習センター、兼題は「海」。3句持ち寄り。
撮影・中西ひろ美「芒種かな祈ることしかできなくて」↑
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