2022年6月16日木曜日

杦森松一「焼き茄子の弾ける音に香飛ぶ」(府中市生涯学習センター「現代俳句」講座)・・

 



 府中市生涯学習センター春季講座「現代俳句」第5回(最終回)、事前に有志の方は、隣の府中市美術館・府中の森公園を散策して、ミニ吟行を試みられた。それで句会をした。

 終ってのち、短時間であったが、下のレストランでコーヒータイム。きすげ句会にも参加されるという方がいらした。さて、秋季講座「現代俳句」が開催されるかどうかは、いまのところ、まだ不明である。ともあれ、はじめて、特選も入れての句会だったが、以下に一人一句を挙げておきたい。句会風景の写真は撮り忘れてしまったのでご容赦下さい。


  あぢさゐの染めかはる毬雨催ひ         中田啓子

  青葉闇過去遡る古時計            久保田和代

  大渦をうがち龍となる桐古木          山川桂子

  新緑の間に間に青の囚われり          高野芳一

  雨あがる匂い誘われくちなしの花        井上芳子

  梅雨晴れや人の歩みもせわしなく       泰地美智子

  捩じられて捩じれしままの捩じ花よ       寺地千穂

  やっとここまだ行く気なの?雲の峰       濱 筆治

  かるがもがわがもの顔のビデオトープ      清水正之

  かるの子の五羽が育つや池狭し        壬生みつ子

  一二三四五(ひふみよい)紫陽花の青数へけり  井上治男

  ぎゅうぎゅうと我が物顔に七変化        杦森松一

  梅雨晴れ間「おかえりやさしき明治」展     大井恒行


では、皆さん、縁があったまたお会いしましょう。それまで、お身体大切に・・・。



     撮影・芽夢野うのき「駆け出してみよその闇を鴨足草」↑

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