2020年11月29日日曜日

岡田幸生「虫の声の戸を閉める」(「川柳スパイラル」第10号)・・・


「川柳スパイラル」第10号(編集発行人・小池正博)、特集は「自由律と短句」。執筆陣は石川聡「自由律俳句と自由律川柳」、本間かもせり「短句という地平」。ここでは、近年、かなり試みられている短句について、本間かもせりは、


 (前略)一句独立した七七形式の句をこの項では「短句」と呼ぶこととするが、川柳界では十四字詩という名称が広く知られているし、他にも七七(句)とか武玉川などと呼ばれることもある。この形式のルーツが連句にあることから私は短句という呼称を使用しているが、実際には広く定着した名称がないのが現状である。


 という。  そして、


 この形式は川柳の一部として扱われてきた経緯がる。僕は川柳は五七五定型、七七定型及び自由律という三型式を包括するものと理解しているので、川柳というフィールドにおいてこの形式がさらに多く試みられるべきと考えている。


 とも述べている。いずれも両者、興味深い論考である。ともあれ、本誌本号より一人一句を挙げておきたい。


  雨の日の烏は人の気配する            清水かおり

  よく切れぬ包丁すったもんだして          一戸涼子

  余白までアワダチソウが入り込む          浪越靖政

  乱数(3803.6174)を句の外枠に書いておく 川合大祐

  かならず囀るのが好かん              石田柊馬

  口を固く閉じたまま流れつくピアノ         湊 圭史

  つつましくつまようじさす南極点          飯島章友

  企みが会議の椅子の背に消える           悠とし子

  蜘蛛の巣に百の笑顔が引っかかる          小池正博

  白いまま大きく揺れるさあ謳え           畑 美樹

  間違いを探す娯楽でいるうちに           兵頭全郎





          


★閑話休題・・「第22回朝鮮文化とふれあうつどい」(チマ・チョゴリ友の会)・・・


 本日、11月29日(日)、午前10時30分より「第22回朝鮮文化とふれあうつどい」(主催・チマ・チョゴリ友の会)が府中公園に於て開催された。その「チマ・チョゴリ友の会 にゅうす」第121号(2020年10月29日)には、以下のように記されていた。


 (前略)2008年チマ友発足以来休むことなく開催されてきましたが、さすがに今年はコロナ禍のなかで、開催をためらい、心配し判断に迷いましたが、以下の理由から決行することにしました。

 第一に、朝鮮学校がコロナの影響を受けて、様々な行事や資金集めが不可能になり、財政的な危機にあること。第二に、子どもたちの様々な文化交流が中止になり活躍の場が縮小されていること。第三に、幼保無償化からの排除に続き、マスク不支給問題、大学生への給付金排除など構造的な差別が蔓延しているなかで、子どもたちが胸をはり堂々と朝鮮文化を掲げ、活躍する場を作りたいこと。最後に、自粛に疲弊せず閉じ籠ることなく、開かれた公園で、多くの市民が安全対策を講じた上でのびのびと楽しむ場を作りたいこと。

 こうした思いを、立川、町田の朝鮮学校のオモニ会の皆さんと相談し共有してきました。

 しかし、東京は相変わらず感染が続いています。軽率な実施は出来ません。正しく恐れて細やかな配慮をして実施したいと思います。



       撮影・鈴木純一「寒水を吸ふてうれしや米二合」↑

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