「槌俳句会」、代表は小檜山繁子。1931年旧樺太生まれ。同地にて敗戦を迎える。
終刊の辞に記してある。
小誌「槌」は句会報を継承し、平成七年五月「春夏号」より会員の皆様と共に二十余年の歩みを確かめつつ今日に至りました。(中略)
本号をもって終刊といたします。(中略)
なお「槌」原点の土曜句会は、可能な限り続行といたします。
小檜山繁子は、加藤楸邨の弟子、師の楸邨には先日の日米開戦にちなんだ句、
十二月八日の霜の屋根幾万 楸邨
がある。今年の十二月八日の早朝、愚生の出勤途中にも、幾重もの屋根、屋根は霜で覆われていた。
以下は終刊号より、
天の川落ちて目覚めり生きてゐし 小檜山繁子
トンネルの出口切り取るように霧 佐藤ゆき子
月天心赤子は見られゐて眠る 石﨑多寿子
もののふと言ふか屍を敗戦日 神田ひろみ
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