2017年9月23日土曜日
たなべきよみ「蝶々の終(しま)う旅なり花野なり」(第171回「遊句会」)・・
一昨日、9月21日(木)は、第171回遊句会、於:たい乃屋だった。午後三時から開催された句会の二次会で、不良老人?たちと一緒に、あやうく帰宅が午前様になる所だった。養生訓からすれば、寄る年波を考えなくてはいけないが・・・、奇しくも宮沢賢治忌だった。
ともあれ、一人一句を以下に挙げさせていただく。兼題は、秋場所・胡桃・花野・当季雑詠。
しあわせはクルミの重さてのひらの 春風亭昇吉
ひねもすを老いの掌(て)のなか胡桃二個 たなべきよみ
昼寝醒(さ)めあれはいずこの大花野 植松隆一郎
地球割る程の覚悟の胡桃割り 山田浩明
裃(かみしも)を解きて花野の浮浪(はぐれ)雲 橋本明
秋場所や裏で北斎ふて寝かな 石川耕治
秋場所や読めぬ四股名が五つほど 村上直樹
汗怒号引きて花野の菅平 川島紘一
歩兵銃墓標に立てつつ花野征く 渡辺 保
秋場所や「や」の字「や」の字の星取表 中山よしこ
昭和天皇贔屓の四股名隠しけり 石原友夫
大海のごとき花野へ三輪車 山口美々子
亡き母の夢は花野に終わりけり 武藤 幹
坂東家辞して立ち寄る横綱碑 天畠良光
いく年も降るセシウムに大花野 大井恒行
以下は欠席投句から、
日に二便シャトルバス来る花野かな 加藤智也
文字書かぬ今人(こんじん)の脳胡桃割る 林 桂子
主なきベッドの脇に胡桃2個 原島なほみ
来月、10月19日(木)の兼題は「体育の日・狗尾草(えのころぐさ・ねこじゃらし)・秋の蚊)であるが、愚生は、遊つながりというわけではないが、一年ほど前からの約束で、「吟遊」20周年記念会に出席予定なので、遊句会は失礼する。11月の遊には、もちろん参加予定である。
★閑話休題・・・
その「吟遊」創刊20周年記念「吟遊同人自筆50句選展」が2017年10月18日(水)~22日(日)午前11時~午後6時(最終日のみ午後5時まで)が神田・東京堂書店6階ホールで開催される。カタログや各同人の著書も展示販売されるということである。会場へのお誘いとしてお知らせしておきたい。
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