2015年10月13日火曜日

大井恒行「大兄の鳴りたる骨よ秋の風」(′96年攝津幸彦追悼句)・・・



今日は、攝津幸彦の祥月命日である。1996年10月13日、享年49。
あの日から、19年が経つのだ(存命ならば68歳)。
まだ夭逝の名を冠にして攝津幸彦は逝ったが、愚生らは高齢者の仲間入りとなったものも多い。
あるいは、高齢になられたために、施設に入られたり、攝津幸彦亡き後に亡くなられた方もそれなりの数になってしまった。
「豈」を退会をされる理由に、俳句が書けなくなりました、もう若い方々の邪魔にならないように退会いたします、などという便りをいただくと、実にさびしくなるのである。
作品掲載はなくとも、ここまで「豈」を支えてこられたのだから、せめて名誉・永久会員の名を残したままでも・・と、思ったりもするのである。
数えてみると、「豈」35周年の今年は、攝津幸彦を失ってからの歳月の方がすでに長くなってしまっているのであった。
攝津幸彦の告別式の日の、街路樹のハナミズキの赤い実が濡れるように赤く輝いていた記憶だけはいまも鮮明である。以後、あのように陽に赤く輝いて見えたハナミズキの実を目することはない。




閑話休題・・・

山﨑十生より、山口剛の訃報が届いた(享年66)。合掌。

      正統はつねに少数みゆきばれ     剛




                イイギリ↑


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