2019年11月16日土曜日

渡邉樹音「一葉の硯静かに冬はじめ」(第11回ことごと句会)・・

 

 本日は、第11回ことごと句会(於・ルノアール小滝橋店)だった。雑詠3句に、兼題は「馬・駒」。以下に一人一句を挙げておこう。

    畦道を桂馬跳びして冬来る     銀 畑二
    良い人で終わる小春の縞馬と    渡邉樹音
    太刀魚に鬱の息子と秋空と     照井三余
    避難所に柿剥く人や正座して    武藤 幹
    黄黄黄黄黄駒場の秋のオノマトペ  江良純雄
    日の射すや神馬玄冬古びつつ    大井恒行



★閑話休題・・第56回現代俳句協会全国大会・・・

  句会を終えた後、第56回現代俳句協会全国大会(於・東天紅)、午後5時からの懇親会に間に合うよう足を延ばした。文化功労者・宇多喜代子の祝意の挨拶(上掲写真)を聞いて、久しぶりの方々、そして、世代交代著しく、若い世代と歓談したが、愚生は、長時間、家を留守にもできないので、中座させてもらった。
 現代俳句大会賞は、

   津波知るものばかりなり磯菜摘み    秋田市・ 和田 仁
   湯冷めするように昭和が遠くなる   足柄上郡・ 尾崎竹詩

題詠「令和」の部は、

   鍬の柄に令和元年夏と記す      若松市・ 湯田一秋
   梅干して昭和九十四年かな      豊島区・ 樋口昇る
   

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