撮影・渡辺保↑
21日(木)は、第197回遊句会(於:たい乃家)だった。兼題は蒲団・顔見世・山茶花・当季雜詠。一人一句を以下に挙げておこう。
山茶花や踏み散らかして熊とほる 石原友夫
世拗(よす)ね人蒲団被(かぶ)りて夢を食ふ 武藤 幹
祖母仕立て母の繕う綿(わた)蒲団 天畠良光
山茶花や一枝凛(りん)と侘(わ)び茶席 川島紘一
山茶花を描いても詠んでも下手だなあ 渡辺 保
山茶花や幼馴染みに会える道 中山よしこ
笑み浮かべ寝顔ほっこり羽布団 前田勝己
吾子ふたり「顔見世」頃に産まれけり 村上直樹
メルヘンの国へ漕ぎ出せ干蒲団 山口美々子
母逝きて陽溜(ひだ)め布団も温からず 石飛公也
終電と言い訳しつつ出る蒲団 山田浩明
香港革命白山茶花の散り敷ける 大井恒行
☆番外欠席投句・・・・
山茶花のホームのマドンナ最高齢 林 桂子
布団から逃亡できず遅刻です 原島なほみ
顔見世や柝(き)の音に返す咳ひとつ 石川耕治
山茶花の垣のあいだに猫がいる 春風亭昇吉
顔見世や贔屓も競う大向こう 橋本 明
山茶花や北風忍ぶ庭の隅 加藤智也
次回は12月19日(木)、兼題は虎落笛(もがりぶえ)・日記買う・鷦鷯(みそさざい・三十三才)、当季雑詠。
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