第18回ことごと句会(10月17日、郵便句会)、雑詠3句+兼題「髪」1句。各自6句選7点持ち。前回に続き、獲得点数では圧勝の2連覇。いわゆる句会デビュー戦2連勝というわけである。その講評に、「不本意な一日を帰る・・純雄」「落日は季語ではないと思いますが、季感はたっぷり伝わります・・剛」「『尖った肩の帰り行く』が巧い!『落日』もいい!!・・幹」とあった。ともあれ、一人一句を以下に挙げておこう。
行きすぎてしまえば枯れる曼珠沙華 渡邉樹音
貌つくるせめて今宵の群れの中 渡辺信子
秋刀魚焼く無頼の過去を煙(けむ)にして 武藤 幹
レジまでは遠し秋刀魚の目の光 江良純雄
あの世は恍惚の胡桃になろう 照井三余
筐底をさがせば秋の水に遭う 大井恒行
撮影・武藤幹「石飛公也『五百年の民家』」↑
★閑話休題・・・訃報・たなべきよみ氏、10月28日(水)死去。享年74。・・・
「ことごと句会」に参加していただいたこともあり、かつ、「遊句会」の先輩として、愚生は大変お世話になりました。ご冥福を祈ります。上掲の絵は、「遊句会」では、ともに研鑚を積まれていた石飛公也氏が「国分寺市民文化祭」(於・本多公民館)に出品された新作。ことごと句会での、たなべきよみの句を、以下に少し挙げておきたい。合掌。
草に花風に生かされ風に死す たなべきよみ
白黒の写真の金魚真っ赤なり
ピアニスト見えぬ手で抱く赤い薔薇
風死んで十秒切りに賭ける筋
撮影・芽夢野うのき「ピラカンサ固まっているも美学なりけり」↑
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