2015年9月29日火曜日

「大安吉日」(読んで書いて、心が洗われる言葉)・・・



武馬久仁裕編著『読んで、書いて二倍楽しむ美しい日本語』(シニアの脳トレーニング②、黎明書房)。
編著者・武馬久仁裕は、1948年愛知県生まれ。編著者には、すでに『G町』、『獏の来る道』,『玉門関』、『武馬久仁裕句集』などの句集があるが、この度の著は、自ら社長を務める黎明書房からの一般向けの書物。それも「シニアの脳トレーニング」シリーズの第二弾である。どうやら愚生らの世代をターゲットにした老化予防のために出版されている企画本のいくつかの中の一冊のようだ。目録によると「シニアのための何とか・・・」という我々の世代以上、つまり、世間からは、いよいよ高齢者と呼ばれて恥ずかしくない世代に向けての涙ぐましい努力と楽しみのための一冊である。
というわけで、人口に膾炙した「古今の美しい日本語、楽しい日本語を」(まえがき)紹介して、「①読んで,②書いて、二倍楽しめます」というわけである。ともかく冒頭には「①声を出して読んでみましょう」とあって、健康にもよさそうである。
眼目は、声に出して読み、それを書き写し、脳を活性化し、さらに心体の老化を防ぎ、いつまでも元気にいましょう・・というアイディアにある。
そこで、タイトルにあげたページの「25 大安吉日」を、武馬久仁裕ならではのオリジナリティーに触れてもらうべく、以下にそのまま紹介したい。

大安吉日(読んで書いて、心が洗われる言葉)(見開き左ページには②書いてみましょうの下書きの文字が配されている)。

① 声に出して読んでみましょう。

大安吉日(たいあんきちじつ)。
(うら)らか。
(やなぎ)は緑(みどり)。
花鳥風月(かちょうふうげつ)。
春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)。
(いそ)しむ

《味わい》 「大安吉日」は、大安の吉(よ)き日ということで、何をやってもうまく行く日です。毎日大安吉日でありたいものです。
 「麗らか」な日は、身も心も安心しきってお日様の光にゆだねることができます。(中略)
 花(桜)、鳥、風、月は、日本人の美のエッセンスです。日本人は古来、それらを愛でて詩歌を作ってきました。私たちも風雅を楽しみたいものです。(中略)
 「勤しむ」は良い言葉です。この言葉には損得を超え一途に働く人の美しい姿が見えてきます。ある人は、日本語の中でも最も美しい言葉だと言っています。



 

 

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