2022年5月6日金曜日

橋本七尾子「クレヨンの青のいろいろ春の空」(「円錐」第93号)・・


 「円錐」(発行人・澤好摩、編集委員・山田耕司、今泉康弘)、本号のメインは、「発表 第6回円錐新鋭作品賞」である。その発表経過に、


 第6回です。

 今回は6篇のご応募をいただきました。(第1っ回47編、第2回40編、第3回58編、第5回67編)。(中略)

 審査の上、20句を対象に、第一席から第三席までを選出。

句単位での顕彰は、5句。「これからに期待する作家」という枠も前回から継続しています。

 毎度のことではございますが、三人の審査委員の推薦作品が、まったく、重なりません。バラバラです。これこそが、個々の価値観を頼みに活動する同人誌ならではの結果、と言えるかもしれませんが。(以下略)


 とあった。ともあれ、「円錐」特別作品からと、加えて「新鋭作品・推薦」と「これからに期待する作家」の一人一句を、以下に挙げておきたい。


   火焔土器に何詰めようか木の芽吹く       山﨑浩一郎

   人の声吸いとるあそび冬の雨           林 ゆみ

   水葬やあないな波に菊は散るか          矢上新八

   ひと光淡雪が手に消ゆるとき       木幡忠文(花車賞)

   オカリナの息の長さや冬の川       小谷由果(白桃賞)

   きれいな手きれいなマスクさようなら  星野いのり(白泉賞) 

   さめぎはの淋しい鼻梁流氷来       内野義悠(奨励賞)

   金琵琶をかましく思ふ日がありて     吉冨快斗(林檎賞)

   しし座からそのままわたしへ落ちてこい 雨宮あみな(エリカ賞)


 

            


★閑話休題・・悼 日本太極拳法一楽庵・出井現兵子(げんぴょうし)先生・・


 このたび、『追悼 出井朗夫先輩』(京都大学空手道叡空会有志一同・令和3年12月)が刊行された。愚生は、健康のためにと、67歳から、太極拳を始め、偶然とはいえ出井現兵子先生に入門した。そのときすでに先生は88歳だった。稽古の時間の合間に、雑談の方が長くなることもあったが、愚生にとっては、その雑談の方が面白かった。また、稽古も健康第一のようで、ストレッチや準備体操の方に時間がおおく割かれていた。
 このたびの、追悼集によって、愚生の知らない老先生のあれこれを知ることができた。
略年譜を見ると、昭和2年、愛媛県松山に生まれ、昭和26年4月、京都大学経済学部「臨時編入」として入学されている。武道歴は柔道、沖縄空手、銃剣術、剣道、また古武道は兵法大和流柔術、柳生心眼流兵術を相伝。昭和36年に台北で、太極拳・形意拳・八卦拳(柔拳)をまなび、昭和44年に、健康と長寿を目的とした「日本太極拳法一楽庵」を創立とあった。その他、京大時代に「心茶会」(茶名・宗朗)。昭和44年、茶道・太極煎茶道を創設ともあった(茶名・一楽)。愚生は、その最晩年の何も分からない弟子であった、ということだ。
令和2年2月にご逝去、享年92。合掌。
 そして、現在、愚生は、先生の高弟だった内田慎一先生に師事し、一向に上達しない愚生を励まして下さっている。「一楽庵太極拳法心得」の一つに「発気発勁」「健技美愛」、特に後者は「健とは健康長寿であること。技とは練拳によって技をみがき、心身を鍛え養生すること。美とは練拳を通じて四季の美意識に目覚め、美しい心と体を作りあげること。愛とは人道の基本であり、見返りを求めない博愛のこと」とある。道は遥かである。
 
 


     撮影・芽夢野うのき「昼顔や夢うたかたの風すこし」↑

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