2018年12月22日土曜日

武藤幹「夫唱(ふしょう)せず婦随(ふずい)もなくて冬日和」(第186回「遊句会」)・・・



 一昨日は第186回遊句会(於;たい乃家)だった。兼題は、十二月・返り花・冬日和。
いつも句会報に逸早くまとめて送って下さる山田浩明がメールに曰く(無断引用ですがご容赦を・・)、以下に、

186回って、15年6ヶ月。よく続きましたよね。
そして、平成を超えて、まだまだ続きそうですから、目指せ、360回!!ですか?
思うだに恐ろしい。無いとは言い切れないから、さらに怖~い。
怖いもの見たさと云うのも無くもない。ゾ~ッ・・・。
とにかく皆さん、生きて年を越し、187回目の句会を迎えましょう。

どうぞ良い年を。正月休みの宿題は「椿・初笑い・目刺し」です。

 というわけで、来る一月の兼題は、椿・初笑い・、目刺し、である。ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。

  十二月銀座四丁目の孤独       原島なほみ
  公園の病(やまい)談義や冬日和    川島紘一
  右傾化や世界に妖(あや)し返り花   武藤 幹
  銭湯の煙まっすぐ冬日和        加藤智也
  憂きことは電飾に秘す十二月     中山よしこ  
  十二月老いた流しの古賀メロディ    石原友夫
  風呂敷に情の凸凹十二月      たなべきよみ
  それぞれの「災」の字なぞる十二月   橋本 明
  また今日も喪の便り来る十二月     天畠良光 
  冬晴れや遊女の「ほど」の乾くほど   村上直樹
  その時もあなたの時です返り花     山田浩明
  ままならぬ逢瀬をなげく十二月     石川耕治
  猫欠伸(あくび)我も大口冬日和    石飛公也
  帰り花風がひらきし朱印帳      山口美々子
  風ふけて月繊(ほそ)りゆく十二月   渡辺 保
  ぬくもりが水に響いて冬日和     春風亭昇吉
  昼天に白き三日月十二月        横山眞弓 
  陽だまりに人恋しくて返り花      前田勝己
  老木の割れ目に朱き返り花       林 桂子
  帰り花花と知らずに咲いている     大井恒行
  

        撮影・渡辺保 芭蕉終焉の地・御堂筋緑地帯内↑
        難波別院(御堂筋前)句碑「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」

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