2021年7月18日日曜日

高橋まさお「広忌やにつぽん戦後のままでいい」(「こんちえると」第44号)・・・

 


 「月刊 俳句通信紙「こんちえると」第44号(牛歩屋主人)、ブログタイトルにした句は、「大牧広三回忌記念俳句大会」の愚生が天に選んだものである。じつは愚生は選句の締め切り日を失念し、送稿した折は、間に合わなければ、ボツにて異存なし、としたためたのだったのが、義理堅くも、別建てになるにもかかわらず、一号遅れの本第44号に、わざわざ掲載されたのである。恐縮のほかはない。従って、愚生が選んだ大会の天・地・人の句を以下に挙げておきたい。いずれも師の大牧広の句が下敷きになっていよう。


 天・広忌やにつぽん戦後のままでいい   高橋まさお

 地・どの路地も輝く海へ大牧忌       福田久司

 人・その地平信じて立ちぬ広の忌      林みよ子


 「こんつえると」は牛歩屋主人こと関根どうほうの月刊通信紙と銘うたれているが、師・大牧広の顕彰のために、すべてが費やされているようにも思える誌である。そのコンセプトは「私と時代を視つめ 生きている証しを詠む/詠みと読みの協奏/いのちの一句募集」と記されている。本号の特集は「追悼 伏見芳村」。また、変ったところでは、特別寄稿として武良竜彦「髙野ムツオの震災詠総括7」の連載があある。また、高橋まさお「時事詠を読む(二十七)」、関根道豊「時評もどき・六月」では、各新聞俳壇選者が採った時事詠句が掲載されている。それにはまた、「今泉康弘著『渡邊白泉の句と真実ー〈戦争が廊下の奥に立つてゐた〉のその後』を読む 2」も紹介されている。ともあれ,本誌より「こんちえると俳壇(雑詠)」第25回の句と追悼の伏見芳村の句を以下に挙げておこう。

 

   人生の放課後にゐてかき氷       田村専一

   その先は断崖といふ沖縄忌       池田和人

   健忘といふ贅沢よハンモック      木村晋介

   あいさつは予約とれたかあつぱつぱ   村田妙子

   小太りの金魚育てて老い二人     小山いたる

   またの世はギリシアの辺りで金魚売   伏見芳村




★閑話休題・・・加藤郁乎「長生きは淋しきものよ椒酒くむ」・・・


 加藤郁乎からいただいた便り(椒酒だから賀状・2008年)、左上に「知友次々となくなり 話相手すくなきが淋し」と記されている。郁乎はこの4年後(2012年5月16日)に亡くなる。享年83。



       芽夢野うのき「桔梗一本机上にはるかなる岬」↑

1 件のコメント:

  1. こんちえると 発音はコンチェルトですか?教えてください。ヨロシクお願いいたします

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