本日は、府中市生涯学習センター春季講座「現代俳句」の第三回目であった。前回に宿題として、無季の句(自由律可)、と夏の句、計2句を持ち寄るということだった。無季俳句を作ることによって、有季俳句が意外に作りやすいことが理解できる。皆さんも有季・無季の隔てなく作句して来られ、無季の句にも、けっこう点が入った。ともあれ、以下に一人一句を挙げておきたい。
スイングジャズ自由自在な玩具箱 久保田和代
けり上げし空に白くつ夏きたる 高野芳一
凪の海葉の如く浮く浮き身かな 杦森松一
くらやみに人生担ぐ神輿かな 清水正之
風吹けば生けるが如し五月鯉 壬生みつ子
五感研ぎ友と学ばん五七五 中田啓子
荒れ空き家粗壁(あらかべ)の蔦(つた)驟雨(しゅうう)浴び 濱 筆治
葉陰よりのぞけしまんまる青き梅 泰地美智子
からまつの若葉輝き見あぐ空 井上芳子
娘から感謝の気持ち花干菓子 寺地千穂
川曲がる先へ行けない僕らの昭和 大井恒行
次回、第4回目の講座は、5月26日(木)、実議編は、当季雑詠2句持ち寄り。時間が許せば、講義編は俳句の歴史(戦後俳句の出発以後)。
撮影・鈴木純一「こんなにあってまだ足らないかゼニアオイ」↑
0 件のコメント:
コメントを投稿